日本人以上に日本人の心を持った青年【初の外国人横綱曙の評価が低すぎる。改めて検証、曙の偉大さ。】

長年相撲ファンと公言していると、 度々意見を求められることもあります。

先日は、「横綱曙についてどう思うか?」 ガチで答えて下さいと聞かれました。

そんなわけで、今日は「横綱曙について私がどう思うか?」 について書かせて頂きます。

【実績】

「草分けは高見山・土台作りは小錦」と言われ、 恩恵を受けたような表現をされますが、

実際に横綱に昇進して、 初の外国人横綱として8年間の在位と11回の優勝実績は、

史上最高と言われた90年代「曙貴時代」の主役の一人として

もっと評価されるべき点であると思います。

今も続く、外国人力士隆盛の礎を作ったのは間違いなく曙です。

【心】

曙が最も評価されるべき点は、「心」の部分です。

横綱昇進当時、相撲界は横綱不在で、 外国人である曙には手本にする横綱がいませんでした。
そこで、当時立行司であった後藤悟氏の元に、 歴代の横綱の話を聞きに何度も足を運び、

「横綱としての立ち振る舞いや心」を懸命に学び、

日本人の心を必死に理解しようと努力しました。

同時代に現れた、国民的ヒーロー若貴に対し、ヒール役としての

役割を背負わされた曙でしたが、 実は日本人以上に日本人の心を持った青年でした。

 ※あの金さん銀さんも曙のファンでした。

【技】

長いリーチから繰り出される強烈な突き押しは、 大正時代の名横綱だった

太刀山の再来と言われ、 多くの力士がマワシに触れることなく土俵外に飛ばされていました 。

※若手時代の若瀬川とのエピソードはwikiでお調べ下さい。
 

【体】

下半身の脆さは弱点と言われており、 事実土俵人生後半はヒザの怪我に泣かされました。

横綱昇進直後の平成5年は、 自身も大鵬親方の優勝記録を破ることを公言していましたが、

翌年の膝の怪我以降大きく失速。

しかしライバルだった貴乃花親方は、 瞬発力と全身のバネは強力で、腕が伸びてくるようで、

下半身の弱さは感じないと話していました。

正面からその当たりを受け止めた貴乃花親方の右手は、 今もしびれが残っており、

引退後は左手で食事をとる生活を余儀なくされています。
 

【土俵入り】

土俵入りの力強さは素晴らしく、 腰がどっしりと据わったせり上がりは古今横綱の中で随一。

今の横綱にも見習って欲しい点です。 四股の不味さが少し残念ですが、

最近の横綱の中では、 最も横綱らしい落ち着いた土俵入りだったと思います。

【不運】

突然の婚約解消や親方との不仲、 高見盛の出現など多くの不運が重なり

(自業自得の部分もありますが・・・)、 協会には残らなかったのは、

現在の部屋の状況や、後進の事を考えるともったいない限り。

※後に総合的に高見盛では難しいとの判断から、 現在は潮丸が親方を務める。

真面目な性格と、横綱として周りと距離を置いたことで、 他のハワイ勢のように

親しみのあるキャラクターとして愛されなかった感があります。

個人的には、もっと評価されるべき横綱だと思っています。

ちなみに曙貴ライバル対戦は、 本割25勝25敗とピッタリの勝敗でした。

白鵬との対戦を見たかったですね。

あの突進にかちあげは通用しないはずです。

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