稀勢の里断髪式【受け継がれた鬼の教え】

稀勢の里断髪式行って参りました。
駅を出てビックリするほどの行列。
当日券を求める人ではなく、チケットを持った入場待ちの行列です。
しかも開始している時間にも関わらず…

これまでも断髪式は来ていますが、
改めて19年ぶりに誕生した日本人横綱(面倒なのでこう呼びます)の人気と、
新たな旅立ちを見送りたい沢山の人々の想いを痛いくらいに感じました。

最後の土俵入り、「稀勢の里!」と方々からかかる声は、 まるで番狂わせで舞い翔んだ座布団のようでした。
そして今この場所で稀勢の里と対戦したら、どんな人気力士でもアウェイになってしまうほどの大歓声。

ここ数年、土俵の外での出来事を興味本位や面白半分で 報道されたり見られたりする機会が多かった相撲界ですが、 稀勢の里の土俵入りにはその全ての目を土俵に戻す力がありました。

在位期間の短さや休場場所の多さを指摘する声も一部ではありますが、
忘れてはならないのは、横綱に必要なものが「心技体」だということ。

土俵の鬼初代若ノ花の教えの正当な継承者として、
見事な土俵だったと思います。

モンゴル力士達にたった一人で立ち向かった構図を周りは描きますが、
「彼らがいたから」と稀勢の里は彼らを認め、
同時期に綱を張った3人の力士達もまた、稀勢の里の凄みを肌で感じているはずです。

本当にお疲れさまでした。

もしもまだ先代がいたとしたら、どんな声をかけていたのでしょうか?
それだけが唯一の心残りです。

西岩親方が入れた鋏は2回。
1回は兄弟子として。もう1回は何だったんでしょうか?
勝手に思っているだけですが、胸が熱くなりました。

そして鬼の血はこれからも続きます。

止め鋏に向かう田子ノ浦親方
土俵を見守る白鵬 稀勢の里の断髪に何を想う
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