大相撲夏場所と名古屋場所について

歴史あり英雄が去る夏場所

前回から大相撲本場所其々の場所について、小話や個人的な感想を書かせて頂いております。前回は「初場所と春場所」について堀り下げてみましたが、今回は夏場所と名古屋場所を見てみましょう。

 

 

夏場所は初場所同様、戦前から既に開催されている歴史のある場所になります。この夏場所ではぜひ会場に足を運んで、幕内力士の場所入りや帰りを見て欲しいと思っています。

力士や相撲部屋は、四股名や部屋名を入れた浴衣の反物を作りお歳暮などで送るのですが、その反物で作成した浴衣を積極的に着始めるのが、この夏場所あたりからになります。

番付の地位によって服装の規定がある大相撲界で、自分の四股名が入った染め抜きを作ることが出来るのは幕内力士のみ許されている特権です。その染め抜きでの場所入りが始まるのも、この夏場所からになります。自分の四股名で染め抜いた着物で場所入りする力士は「粋」そのものです。ぜひご覧下さい!

ちなみに染め抜き着用は5月~9月場所までになるので、力士の染め抜きは名古屋場所の方が注目されることが多いのですが、東京在住の私としては、染め抜きの先取りが出来る夏場所が個人的には好きです。(出待ちではなく場所入)

お相撲さんの浴衣デザインですが、若貴時代くらいからピンクや緑など鮮やかな色やデザインが増えてきて、本当におしゃれになったようです。かなり前に、千代大海が昇り龍のデザインを着用していましたが、あれは本当に格好よかったです。最近では照ノ富士のシロクマがお気に入りです。

そして夏場所といえば 栃錦や若ノ花、大鵬、千代の富士といった大物の引退があり、「英雄が去る」というようなイメージを個人的には持っています。恐らく相撲を見るようになった際の千代の富士引退のインパクトが強いのかもしれません。

夏場所はあまり波乱を感じる場所ではないのですが、「平成3年夏場所千代の富士-貴花田戦」「平成13年夏場所貴乃花-武蔵丸戦」、この二番をリアルタイムで見た世代としては強烈な印象に残る一番があった場所というイメージもあります。

夏場所の開催されている時は新年度を迎え、GWも終わりそろそろ新緑の季節を迎える何となくウキウキした時期にあたります。温かくなり外出もしやすくなる時期ですので、ぜひ夏場所に出かけましょう。

最後に水を差すようですが、八百長問題の際に無料開放した「技能審査場所」という歴史上特殊な場所も夏場所時期での開催でした。

個人的には季節要因も重なって一番好きな場所です。

初優勝、平幕優勝最多荒れる名古屋場所

続いて名古屋場です。相撲ファンにはお馴染みの「荒れる名古屋!」です。要因は定かではありませんが、開催時期は気温が高くなり体調管理が難しい季節にあたるためなのか、平幕優勝や初優勝(その1回のみ)がよく誕生している場所です(最近はほぼ荒れないですが)。

平成初期の琴富士、水戸泉の2年連続平幕優勝は最初で最後ではないかと言うほどの快挙であり、今でも「荒れる」と聞くと琴富士の優勝を連想してしまいます。更に時間を戻すと、金剛や高見山の優勝も名古屋場所での偉業でした。

会場となる愛知県体育館は本場所会場の中で最も古いのですが、以前会場として使われていた金山体育館は、氷柱や酸素の入替時間があったほど暑かったので、冷房完備の現会場になった時は話題になったそうです。

しかし身体の大きな力士にとって、名古屋場所の時期は本当に暑いことでしょう。灼熱場所とはよく言ったものです。生活環境が異なる地方場所で、かつ体調管理のしにくい季節。荒れる理由も納得できます。

ちなみに前項夏場所で書いた「染め抜き」の件ですが、こちらは名古屋場所においてはまさに旬の時期にあたります。関取衆の染め抜きでの場所入りにぜひ「粋」を感じて下さい!。

ということで本日はこれで打ち止めになります。続きは残りの秋場所と九州場所です。

 

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