また再びの朝青龍【愛すべきキャラクター】

朝青龍の魅力を振り返るこのシリーズ、第二弾です。
そもそも横綱に対して「愛すべきキャラクター」という表記自体
失礼極まりないのですが、21世紀に入り相撲人気が低迷期になっていく中、
マスコミの目を相撲界に目を向けさせたキャラクターとしての功績は光ります。
(内容の良い悪いは別にして)
当時は「朝青龍=悪者」とヒール役として報道されることが多かったですが、
改めて見ると何とまあ人間味溢れる豪快横綱なことか。

「懸賞受け取り所作が下品」とよく言われました。
しかし両手受け取りは他の力士もやっていますし、何より片手じゃ取れない量。
「勝ち名乗りの際、いちいち睨むな」とも言われましたが、
同じ軽量力士として目標にしていた当時審判部長の千代の富士に対して、
(青き狼はウルフを尊敬していました)
「どうでしたか?」と力強く睨むうちに右斜め睨みになったとか?
(審判部長の位置は、東側力士から見て右斜め下)
何より千代の富士が亡くなった際、九重部屋に駆け付け、
マスコミ向けではなく、落胆した様子のコメントを残していました。

舞の海に対しての「顔じゃない」発言なども縦社会の相撲界においては
色々言われましたが、横綱の引き際に対して元小結が云々言っても
たしかに顔じゃないですね。

床寿さんが定年退職する場所、
「引退の花道を作る」と実際に優勝してオープンカーに乗せたり、
定年する行司さんに懸賞金を渡したのも、朝青龍の頃から報道されるようになったような気がします(私が知らないだけかもしれませんが)。

少し前に、日本人で誰か横綱になるか?と聞かれ
「いないね」とあっさり言い放つも、すぐに稀勢の里が横綱昇進。
予想外れるも関係なく本気で喜ぶ。
その稀勢の里が怪我をしての優勝時、泣いたとコメント。

なんともストレートでまっすぐなお人。
骨折サッカー事件にしても、無邪気に楽しんでいました。

一方で勝負に対しての執念は凄まじく、礼に始まり、
時として礼に終わらない事もあった横綱。
勝負が終わっても、悔しい時は悔しがり、にらみ合いを続け、
旭鷲山の車のサイドミラーを壊すというまさに子供の喧嘩。
貴乃花に負けた際は、「ちきしょー!」と花道で叫び、
「怪我してる足を狙えばよかった」と言ったそうですが、
勝利に対しての貪欲さも横綱級でした。

稀勢の里が三段目の優勝決定戦で負け花道で涙していた時、
朝青龍から「その悔しさがあれば強くなる」と慰められたそうですが、
悔しさの生む勝利への力を誰よりも知っている横綱ならではの言葉です。
しかも三段目の話した事もない若手力士に声かけるとは、まさにジャイアン。

こうして朝青龍のキャラクターと歴史を振り返ってみると、
内館さんがされていた「何だかんだで憎めない」というコメントが
本当にしっくりきますね。
嗚呼朝青龍、いつかの日かNHK相撲中継のゲストに登場して欲しい。
そしてぜひ自由にしゃべらせてほしい(笑)。

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