伝統を守った赤き龍【お疲れ様朝赤龍】

先場所の負け越し、帰化のニュース、正直そろそろかなと思っていました。
最近まで最後の日本人横綱と言われていた貴乃花が土俵を去った2003年初場所。朝青龍が幕内最高優勝(場所後横綱昇進)、そして十両優勝が朝赤龍。いよいよ本格的なモンゴル時代がやって来たなと感じたものです。
2年半で関取、4場所で十両通過、三賞4回受賞、関脇まで昇進と順調ですが、正直地味な感じが否めません。
それもそのはず、最恐横綱と色々被りすぎです。明徳義塾高校に相撲留学、若松部屋に入門、しこ名が一文字違い。そして、兄貴分朝青龍の抜群の実績と、それを上回る言動の数々・・・。これじゃあ青一色になりますって。
とはいえ、右でも左でもとれる起用な、玄人受けする力士でした。かなり温厚な人柄で、「ダシ」と呼ばれて可愛がられ、後輩からは慕われていたようですね。昨年九州場所、部屋に139年ぶりに関取が途絶えた際のコメントには、彼の責任感の強さを感じました。何より角界屈指の名門を、朝青龍引退後の長く支えた実績は光ります。朝乃山はじめ、後輩たちに高砂イズムを注入していって欲しいですね。
義祖父が好きな力士の一人。サインをお願いした際、慣れない手つきで義祖父の名前を書いてくれた丁寧な対応が印象的でした。お疲れ様でした。

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