御嶽海2回目の優勝で幕を閉じた秋場所、
結びは一気に前に出た良い相撲だったと思います。
そして優勝争いをした貴景勝に、 序盤戦を盛り上げた朝乃山。
コツコツと自力を付けた明生。
三役勝ち越しの阿炎や幕内土俵の前半戦を沸かせた炎鵬。
久々復活の豊山や阿武咲。
上位陣が不在だったにも関わらず、
今場所は「鬼の居ぬ間に」感を感じない
非常にいい場所だったと思います。
ずっと言われ続けてきた新時代が、
いよいよ現実味を帯びてきたのかもしれません。
そんな中、番付発表を迎えて期待の彼らがついに関取の座を手にしました。
豊昇龍と琴手計。
豊昇龍は初の負け越しを経ての昇進なので、
少し遅かった印象を受ける人もいるかもしれません。
そして同期で最も話題になった納谷に先駆けての
新十両を手にした琴手計。
前出の納谷に塚原も幕下上位での勝ち越しをしているので、
十両待ったなしの位置までやって来ています。
今場所の十両では琴ノ若が優勝争いをしました。
白鵬の次を担うと言われた平成初期生まれの若手力士達。
しかし白鵬の牙城を崩せずにいるうちに、
貴景勝に旗頭を奪われ、今度は平成二桁世代の足音が聞こえてきました。
誰が次の覇者か?の前に世代間での争いも楽しみです。
今後の相撲界における出世レースに期待せずにはいられません。
そして御嶽海の大関昇進が話題になる九州場所ですが、
マイペースを貫く時間はもうそれほど残されていないかもしれません。
勢いのある力士が上るスピードの速さと、
それに飲み込まれた多くの期待された若手がいたことを
沢山の好角家が知っています。
九州場所へのスタートはもう始まっています。