待ったなし人生-一発KO南海のハブ-旭道山和泰

若貴時代の人気力士旭道山

今回ご紹介する相撲関連の書籍は、

「待ったなし人生」 元小結旭道山

平成初期の相撲界を沸かせた人気力士旭道山、最近は時々、大相撲がっぷり総見などでお見掛けしますが、若い世代の相撲ファンの中には現役時代はおろか、旭山道自体を知らないという方も増えてきているでしょう。

小錦、曙、武蔵丸といった超重量級力士が幕内にいた若貴時代に、100キロそこそこの体重にも関わらず、長く幕内で活躍したのが旭道山でした。

小兵力士の取組は、いつの時代も人気の取組でしたが、中でも当時幕内最軽量だった舞の海や、280キロを超えた小錦との取組は、幕内屈指の人気取組でした

「強烈な張り手」が旭道山の代名詞

旭道山の代名詞といえばあの強烈な張り手です。

立ち合い、取組中、張り手を仕掛けるタイミングは様々でしたが、久島海や武蔵丸などの巨漢力士をはじめ、貴闘力、栃乃和歌、小城ノ花など多くの力士を度々立ち合いでノックアウトしました。特に久島海戦は有名です。

後に理事長から慎むように言われたこの張り手でしたが、当時の相撲ファン多くの記憶に今なお残る鮮烈な一発でした。

断髪式の際、後援会の方が挨拶で「雷電為衛門以外で禁じ手を言われた力士は旭道山だけだ」とお話されていましたが、まさにその通りです。

モンゴル出身力士達の兄貴分として

後に土俵を沸かすことになる旭天鵬らを始めとしたモンゴル力士一期生が入門したの大島部屋で、当時部屋頭だったのが旭道山でした。ちなみにイケメン親方こと、元小結旭豊も旭道山の弟弟子にあたります。

彼らに相撲の基礎や日本の文化を教えながら土台を作り上げたのが旭道山です。以前紹介した、旭鷲山や旭天鵬の自伝を読む前にこれを読んで頂くと、よりモンゴル力士が日本に来日し、どのように相撲界で成長したのかが、更に詳しく分かると思います。

 

白鵬の特番でモンゴルに行き対談をしていますが、元々白鵬入門のきっかけになったのが旭鷲山で、その兄弟子が旭道山さんになるので、二人の繋がりにも納得です。

個人的な話になるのですが、初めて力士の自伝を読んだのがこの一冊本で、自宅に相撲関連の書籍(自伝)が並ぶきっかけになりました。

「酔った力士を止めるのには、機動隊でないと無理」

一番印象に残っているのがこの記述でした”力士って暴れるとやっぱり凄いんだと(笑)”

ちなみに初めて断髪式を見に行ったのも、旭道山さんの断髪式が初めてでした。勝手に何かと縁がある?力士だったのかもしれません。

  

待ったなし人生-旭道山-
待ったなし人生-旭道山-

 

待ったなし人生―旭道山和泰自伝
目次
第1章:誕生、徳之島での生活
第2章:何も知らずに相撲界へ
第3章:関取を目指して
第4章:十両、そして幕内へと昇進
第5章:小さな体で三役へ
第6章:代議士として

BSでは見かけますが、ぜひ旭道山さんにはNHKの相撲中継にもゲスト出演してほしいです。

 

待ったなし人生-旭道山-
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