大の里はいつ大関に上がれるか?-令和6年秋場所展望-

いよいよ明日から始まる令和6年秋場所。
初日現地観戦するということもあるので、更にテンションを上げるため、秋場所で個人的に期待することや見所を徒然なるままに書き連ねていきたいと思います。

照ノ富士休場そして大関は二人

名古屋場所では、自身が目標にしていた10回目の優勝を果たした横綱照ノ富士でしたが、夏巡業での左膝負傷に加えて持病の糖尿病が悪化したため、初日からの休場が決定しています。

皆さんご存知のように既に満身創痍。少しでも歯車が狂ってしまうと「調整不足」に直結してしまうのでしょう。。。膝の状態が回復次第、秋巡業から復帰とのことですが、今回が22度目の休場。横綱在位19場所中11場所目ということで、「限界説」がささやかれても仕方ない数字が並びます。

次を託すべき明確な力の存在が相撲界で急務なことは明白で、それを最も待ち望むのは他ならぬ照ノ富士でしょう、、、とはいえ先場所の覇者。九州場所で復活を望みます。

横綱不在となったため、秋場所出場力士中最高位として迎える「東大関」の琴櫻。名古屋場所では及第点の10勝を上げたとはいえ、物足りないと感じているファンは多いはずです。本人も大の里ら「次なる勢力」が台頭する中で、そろそろ賜杯を抱きたいところでしょう。「新大関」だと期待される期間はごくわずかです。大関に定着する前に上を目指して欲しいと思います。ミスター1分だった師匠を超えた今、その体を生かした豪快な相撲に期待。

霧島・貴景勝と、大関の連続した陥落により二人となった大関もう一人の雄は、先場所優勝の可能性を残しつつ休場を余儀なくされた豊昇龍。怪我の影響も心配ですが、夏巡業の終盤から合流を果たし、横審総見では順調な仕上がりを見せたようです。

最も「気持ちの強さ」を感じさせる力士です。まだまだ「朝青龍の甥」という目で見られることも多いですが、もはやその看板は不要。新世代の突き上げを喰っている感がしますが、それは気のせいで出世が早かっただけ。秋場所2度目の優勝を飾る可能性も大いにあるはず。

遂に時代の扉を開けるか?

朝青龍が横綱として年間グランドスラムを飾った2005年辺りから、長く土俵の中心にはモンゴル横綱達が君臨しており、今なお番付の頂点に君臨するのはモンゴル出身の照ノ富士です。

しかし長く続いたこの時代に終止符を打つべく、いよいよ日本出身の若手たちが突き上げてきました。

その中心になるべき男、大の里。今場所の成績次第では「ちょん髷大関」が誕生するかもしれません。

令和以降大関や大関候補たちは多く誕生しましたが、頂点まで突き上げ切れる力士はいませんでした。令和初の日本出身横綱の誕生を期待する声も高まってきていますが、まずは秋場所で最低10勝+α。大の里にはそれくらいの期待があります。

 

 

「新小結10勝で据え置き」と、これまで良かった番付運のツケが回った平戸海。中卒入門なので大の里に比べるとかなり兄弟子ですが、同じくミレニアム世代。自力を考えれば、今後も関脇へのチャンスはあるはずなので焦る必要はなく、むしろ「新関脇でご当所」の方が盛り上がるんじゃないでしょうか?

今場所二桁を上げると、少なからず「大関」の声が聞こえてくるはずですが、個人的な意見を言わせてもらうと、平戸海には名関脇でいてもらった方が良い気がしています。あの身体と真っ向勝負のスタイルでは、大関に上がると怪我が怖いです。以前若隆景の時にも同じことを話しましたが、上に行くべき力士と、大関横綱を目指す宿命の力士は違います。平戸海にはミレニアム世代代表のたたき上げとして、幕内上位で長く頑張って欲しいと思っています。※ファンの方で不快になる方もいると思いますが、下の記事を読んで下さい。期待はしてますので。

 

 

大の里や平戸海と同世代、今場所新入幕の阿武剋には注目しています。185センチ、165キロの身体で寄る相撲は将来性抜群。勝ち越しどころか二桁三賞も驚きません。早く三役まで駆け上がり大の里とのバチバチを!

ちなみに、相撲界で最近話題の「ミレニアム世代」ですが(王鵬は早生まれ)、野球でいうこの世代の甲子園優勝投手ポジションは北の若です。このままではハンカチ王子になってしまいます。今場所何とか再入幕を果たしていますが、心情はいかに?

まだまだ主役の力士たち

尊富士・大の里と、連続してちょん髷力士が優勝を果たされたことで、一気に世代交代の機運が高まってきましたが、まだまだ老け込めない沢山の力士がいます。

幕内下位から念願の初優勝を狙う「実力派力士高安」。誰も注目しなければ圧倒的な力を発揮するか?

青葉城の記録を破る力士が現れるとは、、、「幕内最年長鉄人玉鷲」。彼のファンサで玉鷲を、相撲をもっと好きになった人は数知れずなはず、、、永遠に現役でいてほしい。

先場所東西14枚目に並び、同じく二桁勝った相撲の華を体現するお二人、「一週回って遠藤」と「殿若隆景」。やっぱり王道がカッコよくて美しい。

幕内上位に並ぶ「元大関正代と御嶽海」。優勝争いの中で割が組まれたりするとちょっと不気味な存在です。

元大関候補で「メディアでは弟より知名度のある若元春」と、貴景勝の恋人もとい「照ノ富士キラー大栄翔」。一時期の追い風がやんでいますが、まだまだ実力者。館内で掲げられるタオルの数がそれを証明しています。

そして「準優勝のオニギリ君隆の勝」。夏場所の終盤くらいから調子が上がってきた印象です。正念場の貴景勝に勢いをつけるためにも、今場所も好調を維持して欲しい、、、君が常盤山部屋の顔だ!

ミレニアム世代何のその

大の里の出現により、「ミレニアム世代」なる呼称が幅をきかせるようになりましたが、これまで期待の若手と言えば「最強のDNA王鵬」こそがそのシンボルだったはず。打倒同期豊昇龍はもちろん、同級生琴勝峰、栃大海と共に過去の人にならないようにここは踏ん張りどころ。

新入幕の白熊にも期待です。最近は「可愛い」との声も、、、人気が出るのはいいですが、「可愛い」と言われて大成した力士っていますか?同部屋で学生時代の後輩大の里と切磋琢磨して、二所ノ関部屋を盛り上げる存在になることに期待です。

中卒叩き上げ、まさに「昔のお相撲さん」っぽい雰囲気を醸し出す湘南乃海。未経験者がここまで来るのは大したものですが、ちょっと相撲内容に叩く印象ありますが。スケールの大きい、抜群の素材が集まる高田川部屋ですが、一方で伸び悩む印象もあります。ここは湘南乃海が一掃しないと。

まだまだ書きたいことはありますが、そろそろ終わりにします。

最後に十両伯桜鵬。大の里以上にテッペンを取れると確信していた力士でしたが、ここまで相撲の神様がかなりの試練を与えています。相撲界の宝である素材がなぜここまで試練に見舞われるのか?

しかし、伯桜鵬にはそれを跳ね飛ばすだけの実力があるはずです。今場所大勝→九州で再入幕を!

ということで、いよいよ秋場所初日です。

心配な貴景勝、初日の相手は御嶽海。

 

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