年初に色々考える【日馬富士暴行問題に思う】

新年明けました!今年もよろしくお願いします。
さて、ここ2ヶ月弱、周りから相撲界について
色々と質問される機会が多いです。
SNSを見ていても、様々な見解があるんだなぁと感じています。
休みでテレビを見る機会も多いので、
今回は一連の騒動について自分なりに思うことを徒然と・・・

結論から言って、
今回の貴乃花親方への処分は重過ぎると思っています。

そもそも今回の件は相撲関係者や相撲ファンだけでなく、
法律の専門家、協会関係者、出たがり屋、
常識人を装ったコメンテーターなど、
様々な立場の人たちが、好きに発言したことをマスコミが脚色。
それを普段相撲を見ない人が注目する。
そんな状況なので、「どうなのか?」と聞かれても、
何に対してどうなのか?とこちらも聞き返してしまう。
そんな状況になっているような気がします。

今回の事件は、幾つかの問題を合わせて考えると、
他の要素を含んで考えてしまうので、
私はバラバラに考えています。

①「日馬富士暴行問題について」
これは完全な暴力事件です。
怪我もしているので、傷害事件ですね。
当然被害者側は警察に届けます。
巡業部長もそこは届けています。
悪いのは直接手を出した日馬富士やその場にいた力士、
監督責任が問われる親方なので、それぞれ処分されています。
被害者貴ノ岩への救済措置もあって然るべきだと思います。

②「理事として義務」
2階級降格という貴乃花親方の処分は、
調査に関しての非協力的な行動や、報告を怠った
「理事としての義務」を果たさなかったことに対してのものです。
被害者側という立場ではなく、あくまで巡業部長としての対応についてです。
しかし貴乃花親方は、調査が終了した段階で応じると答えておりますし、
理事会の際、調査に支障がないと警察が電話で話したということも、
今一つ信ぴょう性にかけてきたような気がします。
ちなみに被害届が出た際に、警察から協会にも報告があったそうですが、
場所前ではっきりしていなかったので、場所後に対応するように考えており、
場所後までマスコミ報道しないように協会から通達があったそうです。
“もみけされるのを避けて”などと言われていますが、
たしかに何となく暴力事件に対しての、緊張感のなさを感じます。
「何でこんなことになったのかわからない」
伊勢ヶ浜親方の発言や態度にそれを感じます。
今までは良かったのに今回は何でいけないのか?
時津風部屋の暴行問題の際、
散々痛い目にあったにも関わらず・・・です。
以前、貴乃花親方が相撲協会に対して
「歴史があるという驕りがある」とコメントしていましたが、
何となく世間とのずれを感じずにはいられません。

③「白鵬問題」
白鵬と鶴竜も処分されました。
こちらは軽いという印象を受けざるを得ません。
同席しており、きっかけを作ったので白鵬の方が重いようですが、
鶴竜とのわずかな違いに非常に違和感がありますし、
むしろ白鵬に関しては、先場所の素行や
執行部への注文のほうがもっと問題になるべきだと思います。
万歳三唱は注意などでいいかもしれないですが、
勝負審判への物言いや、巡業部長を外せなどは前代未聞です。

④「貴乃花と貴ノ岩」
事件に関しての意志疎通も取り上げられていますが、
当初、本当のことを貴ノ岩が師匠に対して話せるとは正直想像できません。
あれだけ怖い師匠に、過程はどうあれ禁止されていた
モンゴル人力士との飲み会で怪我をしたなど、
とても言えないと思うのですが・・・。

⑤「八角理事長」
処分の重い軽いはさておき、
今回の件に関しては、判断の遅さや、
決断力のなさのようなものを感じてしまいます。
白鵬や貴乃花親方への遠慮といいますか・・・
上手くまとめようとしてるのかもしれませんが、
トップとしての強い意志のようなものを感じることが
出来ませんでした。

と、まあ私一人でもこれだけの意見があるんです。
普段相撲を見ない人の意見なんかも含めたら、
そりゃめちゃめちゃな状態になりますよね。

市川紗椰さんのコメント
「土俵の上は明るい話題が多かったの、そこに集中します」
こう言ってくれるファンが減らないように、
今年も土俵の充実をしてほしいと思います。

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