湊部屋千秋楽パーティー
2019年初場所千秋楽
日時:2019年1月27日(日)
場所:湊部屋
参加関取:逸ノ城
会費:5000円
「平成最後の初場所」となった2019年初場所の千秋楽は、湊部屋の千秋楽パーティーに参加してきました。
湊部屋の千秋楽パーティーは、ホテルなどの別会場で行うのものではなく、湊部屋で行う形式。ホテルの広間で行うパーティーも、もちろん特別感があっていいものですが、力士達が普段稽古をしたり生活を行っている空間で行うパーティーというのも、相撲部屋独特の雰囲気を味わうことが出来て嬉しいものです。
部屋の最寄り駅は京浜東北線「蕨駅」で、そこから車で少し住宅街に行ったところに湊部屋はあります。※徒歩だと20分くらいだと言ってました。
湊部屋は、現湊親方(元幕内湊富士)の師匠であった、元小結豊山が1982年に創設した部屋であり、現在の親方が2010年に継承しました。部屋の建物は、先代の師匠が建てたものをそのまま使用しています。
住宅街に現れる、他の建物とは違う何となく旅館のような雰囲気の佇まいと、入口に掲げられた「湊部屋」という看板が相撲部屋であることを証明しています。ちなみにこの看板は、先代の師匠である元小結豊山が書いた文字とのことです。(私の記憶で、相撲部屋で白文字の看板というのは珍しいと思うのですが・・・)
入口で会費の徴収を行い、稽古場があるという1階から入口すぐの階段を上っていざ会場の2階へ。
相撲部屋の祝賀会は魅力一杯
部屋の入口から2階に上がると、恐らく普段は若い衆が生活しているであろうと思われる大広間(もしかすると食事をする広間かもしれません。聞くのを忘れました)に、複数のちゃんこ鍋が並び、支援者の方が車座にその鍋を囲んでいます。
ホテルで行われるパーティーの場合、やはりある程度しっかりとした服装の方が多い印象ですが(ラフな服装の方もいることはいますが)、今回は相撲部屋で行われる千秋楽祝賀会(千秋楽パーティーというよりも祝賀会という表現の方がしっくりきます)ということで、「近くから来ました・地元の支援者です」といった雰囲気の普段着の方も多い印象で、祝賀会全体も、部屋のある川口市の市長挨拶に始まり、参加者の方同士顔なじみが多いような、地元感あふれるアットホームなパーティーでした。若干年齢層も高めだった印象です。
そして、相撲部屋で行われる千秋楽祝賀会の料理と言えば・・・もちろん「ちゃんこ鍋」です。
相撲部屋のちゃんこ鍋は、お店で食べるようなちゃんこ鍋とは異なり、大きな鍋で無骨な感じがあり、相撲部屋の雰囲気も手伝って味も雰囲気も最高でした!
もちろん、ちゃんこ鍋以外の料理もしっかりと準備されており、ちゃんこ鍋を含めた全ての料理を堪能することが出来ました。
ちなみに相撲ファンには広く知られていますが、「ちゃんこ」とは鍋だけを指す意味ではなく、「お相撲さんが食べている物」全てを指すことになります。
代官山のおしゃれなパンケーキであっても、お相撲さんが食べていれば、それは「ちゃんこ」なのです。
けれど成績は振るわず
相撲部屋の雰囲気やちゃんこ鍋に満足している一方で、初場所における湊部屋の力士達の成績に目を向けてみると・・・
部屋頭で唯一の関取である前頭筆頭の逸ノ城は、金星2つを含め2横綱2大関を破る活躍を序盤見せたものの、結局6勝9敗での負け越し。
幕下以下の力士達も相次いで負け越しが続き、結果的に部屋全体で勝ち越しが一人だけという寂しい結果となりました。
祝賀会全体をまとめる司会は湊部屋所属の幕内格「木村元基」さんが行いましたが、土俵で見せる厳格な雰囲気とは異なり、笑いも交えた名司会ぶりで、祝賀会全体を盛り上げていらっしゃいました。
今場所は西関脇の玉鷲が初優勝を飾り、逸ノ城はその万歳に参加していたため遅れての参加となったのですが、万歳のため紋付での登場となり、逸ノ城自身の成績と反比例するその姿が、序盤戦での活躍を考えると余計に残念な感じに思えました。
到着するなりの挨拶です↓
相撲部屋で行われる千秋楽パーティーに参加させて頂いてのは今回が2回目でしたが、一つ一つが全部珍しくて楽しいですね(笑)
そして湊部屋、現在は関取が逸ノ城一人だけとなっていますが、逸ノ城が元気なうちに一人でも多くの関取が誕生して欲しいなと思います。
楽しい祝賀会でした。