白鵬の宿命【三本締めに思うこと②】

今回の三本締めや前回の万歳三唱に留まらず、
ここ数年白鵬のコメントは、マスコミを意識したような
言葉が多い印象を受けます。
そしてそれは今回本人が語った、「盛り上げたい」という
言葉からの行動に嘘偽りはないでしょう。

全盛期に比べると怪我も多く、力も落ちているかもしれませんが、
彼の「勝利」に対する執念は変わらず、
残してきた実績と合わせて評価すべきところだと思います。

しかし一方で「品格」という点で一代年寄りには値しない。
そんな声が出てきているもの事実ではないでしょうか?
人によっては「品格」というと小難しい表現より、
やくみつるさんがどこかで使っていた、
「鼻につく」という言葉の方がピンとくるかもしれません。

私も実力や実績は評価していますが、
土俵上での立ち振る舞いや、
リップサービス的なコメントには
違和感を感じることもあります。

そんな賛否両論の横綱ですが、
いよいよ帰化に向けて準備段階に入ったそうです。
度重なる怪我もあり、そろそろ「今後」について、
具体的に動く時期になってきたのかもしれません。

白鵬(日馬富士も言ってます)が語る横綱宿命論。
「宿命を持った人が横綱になる」

そして白鵬が口にする勝つことの大切さ。
「横綱は勝ち続けなければならない」

昇進するにも、維持するにも本当に大変な地位、
想像出来ないプレッシャーを横綱達は背負っていると思います。

ただ一つだけ、横綱の宿命について加えて欲しいものがあります。
それは「継承の宿命」。
「外国出身だから」ではもはやすまされないのです。
横綱には力士としての引退はありますが、横綱は永遠に横綱です。
「継承する宿命」があります。

これから協会に残るのであれば、
数少ない綱を張った人間として、
相撲の取り口だけでなく、伝統や文化など様々なことを
継承する宿命を背負ったことも意識してほしいと思います。

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