栃錦一代、心技体【栃若本の揃い踏み】

今回の相撲書籍の紹介はかなり過去に戻ります。

栃若時代を彩った二人の名横綱の著書です。

まず最初の一冊。

「栃錦一代」 元横綱栃錦

栃若時代の主役である栃錦が書いた一冊です。

1950年代の栃若時代なので、もちろん現役時代は知りません。

小柄で筋肉質の力士達が攻防した栃若時代を、リアルタイムで見ている世代は、

当時のテレビ普及も手伝い、今よりも攻防があり面白かったと語ります。

確かに今、映像を見ていても非常に激しい動きがあり、何より長い相撲が多いです。

個人的な意見ですが、この時代から相撲を見ている世代は、

長い相撲が好きな人が多いように思えます。

技能賞を10回獲得しており、技能力士の印象が強いですが、

実は横綱になると体重も増え、相撲ぶりが変わりました。

私が相撲を見始めた頃は、既にお亡くなりになっていたので、

名理事長だった方というイメージが非常に強い栃錦です。

栃錦一代の中にも書いてありますが、

現在の国技館を無借金で建設するという偉業を成し遂げています!

協力者達には、国技館建設に携われる思惑もあったかもしれませんが、

何より栃錦の人望のなせる業だったのでしょう。

少し違いますが、ベーブルースのヤンキースタジアムならぬ、

栃錦の建てた国技館といったところでしょうか。

文中には若乃花との切磋琢磨や、師匠である伝説の横綱栃木山の話など

往年の相撲界を垣間見ることが出来、名前が出て来ると興奮します。

栃錦、春日野親方を知って国技館を見ると、また違った味わいがありますね。

続いての1冊は、栃若時代もう一方の雄、若乃花

「心技体」 元横綱初代若乃花

ちょうど私が相撲を見始めた頃に理事長を退任されたので、

横綱若乃花というよりも理事長という印象です。

そして何よりも二子山親方、猛稽古に知られる「鬼の教え」の源。

そんなイメージが強いです。

現役時代の猛稽古は、そのまま二子山部屋の鬼の教えになり、

それが初代貴ノ花の藤島部屋や、隆の里の鳴戸部屋に伝承され、

世が平成になっても貴乃花部屋・田子ノ浦部屋・高田川部屋辺りに

続いているはずです。

横綱になった時、真っ先に引退を考えたというのが非常に印象的で、

何かの番組でも語っていましたが、綱の重さを感じるエピソードです。

この両横綱は、他にも著書があるので、色々読むと戦後の相撲界の

勉強になります。もちろん古書でしか取扱はございませんが。

相撲には奥深い歴史があり、その息吹は今も様々なところに息づいています。

そんなところもチェックすると100倍楽しくなります。

 

最新情報をチェックしよう!
広告