記憶に残る貴乃花2回の優勝【最強時代と再強への瞬間】

今回は、以前紹介した貴乃花22回の優勝で、
特に思い出に残った2回の優勝を語らせて頂きます。

まずは・・・1996年秋場所
初の4連覇全勝で達成し、相撲ファンの中では「貴乃花全盛期」と
言われている場所です。個人的には、全盛期という表現よりも、
貴乃花の四つ相撲が、最も完成型に近づいた場所だと思っています。
特に下半身の使い方は、ため息が出るほど完璧です。
この頃の映像を見ていると、相手力士が力を抜いて外に出ていく姿を見ますが、
完全に下半身を殺しています。
当時、千秋楽の曙戦を何度も見直しましたが全く隙がなく、
この先を考えた時、途方もない記録と、恐ろしいまでの型の完成を想像しました。
しかしこの場所後、貴乃花は怪我をし続く九州場所を休場します。
「貴乃花の膝の怪我がなければ」と言われますが、この場所後の怪我こそ
相撲の歴史を大きく変えた怪我であることは間違いありません。

続いて・・・2001年初場所
若手の台頭や武蔵丸の躍進、何より怪我の連続で、
2年近く優勝から遠ざかっていた貴乃花が、1998年秋場所以来の賜杯を抱いた場所です。
不調の間、土俵の主役になっていた武蔵丸を決定戦で破った一番はしびれました。
共に13連勝していた武蔵丸に、貴乃花に憧れていた若の里が土を付けた14日目。
決定戦前に、「強くなりたいと一心に稽古していた頃を思い出していた」
と支度部屋で鉄砲を繰り返す貴乃花。
場所後、復活を見届けるかのように、曙貴時代の盟友曙が引退。
そして、再び戻って来た盤石さと、色々と印象に残る場所でした。

貴乃花親方に関しては、書ききれないので、
今後も少しずつ(笑)・・・本日はこれにて打ち止めです。

NO IMAGE
最新情報をチェックしよう!
広告