【鶴竜の春場所休場】と【横綱の連続休場】について

鶴竜ここでまさかの休場

初場所を腰痛のために休場し、春場所進退をかけての出場予定だった鶴竜ですが、場所前の稽古で左足を負傷して休場することが発表されました。
11月場所後に横審から「注意」を受けてからこれで2場所続けての休場。
すでに師匠である陸奥親方との話し合いは行われており、鶴竜が現役を希望しているそうですが、さらに厳しい意見と現実に直面しています。

私も鶴竜の春場所出場とその進退には注目していました。
場所前の稽古では調子が良さそうだったため、まさかの休場に驚いています。
引退か休場か?土俵への執念か?執着か?横綱の引き際や連続休場については、これまでも話題に上がることがしばしばありました。
今回は横綱の連続休場について取り上げてみたいと思います。

貴乃花、力士生命に関わる大怪我

連続休場に関する記録といえば、貴乃花の全休での7場所連続休場。
数々の最年少記録を作ってきた平成の大横綱貴乃花にとって珍しい不名誉な記録です。長期休場となった原因は、今も相撲史に残る平成13年夏場所に負った膝の怪我。周りの静止を振り切って出場した千秋楽、気迫で掴んだ22回目の優勝の代償は大きいものでした。
日本中を感動させた貴乃花の怪我に対しては、
「完治するまでゆっくり休んで欲しい」「また元気な貴乃花がみたい」
といった声が多く、横審含めて温かい目が大半でした。
そんな雰囲気が徐々に変化してきたのは翌夏場所辺り。
そろそろ・・・。そんな雰囲気になってきたのを覚えています。
進退をかけるか?と言われた名古屋も休場して心配された貴乃花でしたが、
8場所ぶりに出場した秋場所では千秋楽相星決戦に持ち込み意地を見せました。
しかし結局元の状態には戻らず、翌年初場所土俵を去りました。

稀勢の里 大願成就後の悲劇

日本出身横綱誕生の期待を一心に受けていた稀勢の里が、それまで準優勝12回というわずかに届かなかった賜杯を抱いたのが平成29年初場所。
場所後にはこちらも念願の横綱昇進を果たしました。
新横綱で迎えた翌春場所。これまでの取りこぼしが嘘のように、初日から12連勝と飛ばした稀勢の里でしたが好事魔多し。13日目に自身最大の武器である左肩を負傷。強行出場をして掴み取った優勝は、前述の貴乃花の優勝と並ぶ感動の優勝とされたものの、翌場所から全休と途中休場を繰り返すようになってしまいました。こちらも当初は好意的な世論でしたが、徐々に風当たりが強くなって行きました。貴乃花をしのぐ8場所連続休場をして出場した翌秋場所、二桁勝って引退を回避したように見えましたが、生命線であった左肩は最後まで元には戻らず、結局は2場所後の平成31年初場所に引退しました。
※一瞬の復活が秋場所、引退が初場所。貴乃花と稀勢の里の共通点ですね。

鶴竜はなぜ批判されるのか?

個人的に鶴竜は嫌いではありません。色々と聞いたり読んだりしていても、鶴竜は悪く言われておらず角界には残るべき存在かと思います。
しかしあえてドライにいうならば、「これまでの姿勢」ではないでしょうか?
成績や実績ではありません。
鶴竜は5場所連続の休場になるので数字的にいえば、稀勢の里の8場所、貴乃花の7場所の方が長期休場になります。もっといえば1年たっていないので、野球の今季絶望よりも短いとも言えます。
しかし貴乃花や稀勢の里は、こと長期休場に到るまでは「相撲マシーン」であり、少々の怪我では休みませんでした。
稀勢の里は怪我を完治出来なかったことに対して「休み方がわからなかった」と語り、貴乃花は新入幕時に指が避けた状態で全勤しました。
今回の鶴竜に対しての世論を見ていると世間一般の声だけでなく、相撲ファンからの厳しい声も目につきます。
貴乃花や稀勢の里の時にも世論の風当たりは感じましたが、相撲ファンからの声には擁護派も多くいたように感じました。
おそらく彼らがこれまで歩んできた、恐ろしいまでの相撲道を見ているからだったのでしょう。
※何度も言いますが、鶴竜が嫌いな訳ではありません。

横綱の引き際とは

以前も書いたのですが(その時も鶴竜の件だった気がしますが)、個人的に横綱の引き際に関して、マスコミを始めとする周囲がとやかくいうのは好きではありません。古来から72人しか経験したことのない地位です。
散り際は本人が判断すべきです。注意や激励など、そんなものも必要ないと思っています。重要なのは、横綱が休み続けても陥落しないという意味をどう捉えるのか?常に引退と隣り合わせであるとしっかりと相撲界に浸透させて行けるのか?そこのような気がします。
横綱昇進の使者を迎える際、引退について師匠から教えられた歴代横綱もこれまでにはいました。横綱の引き際について語れる人が少ない現状に少し危機感を感じます。

にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ

クリックお願いします。

最新情報をチェックしよう!
広告