それぞれの横綱道【貴乃花、白鵬それぞれの考え】

「白鵬の立ち合いはズラす立ち合い」
名古屋場所12日目、解説の貴乃花親方の口から、
再三こんな言葉が出ていました。
アナウンサーとのやり取りの中でも、
ア:「以前は踏み込んで廻しを取るような立ち合いが・・・」
貴:「いや、白鵬は以前からズラすのが上手い・・・」

ここ最近、特に色々言われる白鵬の立ち合いですが、
(朝青龍も張り差しが多かったですが、)最後まで受ける立ち合い(姿勢)とは絶対に認めませんでした。
時間にすると数分のやり取りでしたが、
非常に奥の深い言葉だったと思います。

白鵬にも、「選ばれた人がなる特別な地位」
である横綱としての確固たる横綱像があります。優勝や勝利数において、誰も追いつけない軌跡を残し、
勝ち方を熟知した最強横綱は、他の追撃を寄せ付けません。
「これは負けられない一番」というセリフも口にし、
その一番に勝利することで、横綱の威厳とプライドを高めてきました。

対する貴乃花の相撲道、横綱道は、勝利よりも
「その土俵人生(引退後も続く)で見せる生きざま」なのかもしれません。これまで横綱貴乃花が「負けられない特別な一番」
と口にしたのを聞いた記憶がありません。
「毎日が大切」「懸命にやって負けたとしても、何かが残る一番にしたい」
と表現していると思います。
その一方で、大けがをして土俵に上がった理由について、
「休むことで相撲人生に白紙の一枚が出来る」
というようなことを口にしていました。

勝利と強さの象徴である選ばれしもの。
人生をかけての生きざま。
横綱としてのプライドを垣間見た気がしました。

昔、「この横綱とどう戦うか?」という雑誌の特集に対して
鳴戸親方が、「簡単にそんなことは答えられない」といったような
回答をしましたが、久々に横綱のプライドバチバチを見た気がしました。
横綱は大変だ・・・

今回は「横綱の考え方」がテーマだったので、
失礼な言い回しもあったかと思いますが、ご容赦下さいませ。

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