間垣親方と豊ノ島の関係は?豊ノ島は相撲界に残れるの?

白鵬が間垣名跡を取得?

「白鵬が間垣名跡(以後間垣親方と表記)の取得準備へ。」
春場所直前意外なニュースがありました。
簡単に言うと、白鵬が年寄名跡「間垣」取得へ向けて調整を進めているようなのです。
※以下「名跡」ではなく「年寄株」と表記します。

間垣と言う年寄株の話にも関わらず、ネット上では、豊ノ島や鶴竜の話題にも繋がっており、「何がどう関連しているのか?」と言う声もあるので、今回は私的推測も含めて「間垣親方」とその周辺の話題を解説していきたいと思います。

間垣親方といえば土佐豊

正確に言うと、現在「間垣親方」は存在しておりません。
”つい最近まで”と言う注釈をつけるなら、間垣親方は土佐豊でした。
高校横綱だった土佐豊、東京農業大学卒業後に時津風部屋に入門。
幕下以下の連勝記録30連勝を飾り幕内まで昇進するも、度重なる怪我が原因で
三役になれずに引退。「間垣親方」として、時津風部屋の部屋付きで後進の指導に当たっていましたが、今回の出来事で時津風部屋を継承し、現在は「第17代時津風親方」となっています。

豊ノ島と間垣がどう関係している?

みんな大好き豊ノ島ですが、現在は引退して「井筒親方」となっています。
しかしこの「井筒」は借りているもので、本来の持ち主はご存知鶴竜。
いずれは鶴竜に返さなければなりません。
(今後鶴竜にとっての最大のミッションであり悲願は井筒部屋の再興)
横綱は最大5年間は現役名のまま協会に残れるため、仮に鶴竜が引退したとしても、豊ノ島には別の年寄株を取得する猶予が5年間あります。
また、コロナの影響で断髪式も延期になっているので、鶴竜が豊ノ島の断髪式前に引退したとしても、すぐに井筒襲名をすることは考えにくいとは思います。

そのような状況下の豊ノ島の所属部屋で起きた時津風部屋継承事件。
土佐豊の時津風襲名により、ところてん式に「間垣」は空き株となりました。
当然、人望厚く人気者の豊ノ島が間垣襲名となるだろうと多くの人は思っていたのですが、今回まさかの白鵬登場。
豊ノ島ファンの中で、今回の時津風部屋問題を内心喜んでいた人達は、がっかりしたり、中には「白鵬なんで出てくる?」と思っている人もいることでしょう。

ちなみに豊ノ島ですが、以前は「錦島」と言う年寄株を持っていましたがいつのまにか手放していました。(幕下陥落時代に売却していたとかいう噂もあります)

白鵬に年寄株は必要か?

白鵬の年寄株に関する話題の時「一代年寄」と言う話も同時に上がってきます。
(相撲ファンの中には白鵬の一代年寄に関して賛否両論あがっていますが、今回そ子は触れずに進めます)
一代年寄は相撲界における功績が著しかった横綱に与えられる年寄株で、
その力士が定年するか、協会を離れるまでずっと名乗ることでできます。
要はタダで年寄株が与えられると言うこと。
これまでの該当者は、大鵬・北の湖・千代の富士・貴乃花の4名。
「著しい功績」の基準が著しく高いのがお分かり頂けるかと思います。

この一代年寄ですが、引退した際に理事会で決まるものですので、力士は引退に備えて別の年寄株は取得しています(貰えるか保証はないですので)。
前述の大鵬は「大嶽」、北の湖は「山響」を所持している中で一代年寄を襲名したので、現在その部屋と年寄株は弟子が継承しています。

白鵬が年寄株取得に向けて動くこと自体は不思議なことではなく、簡単に言ってしまえば「そこに空き株があったから」だけのことなのです。

時津風一門と伊勢ヶ濱一門

今回不思議に感じたのは、時津風一門にある「間垣」が、なぜ伊勢ヶ濱一門の白鵬なのか?と言うことでした。通常は選挙のことなどもあるので、一門外への流出はしないのが一般的です(あくまで一般的には!)。
各年寄株の(本当の)持ち主が誰なのかは正確には分かりませんが、時津風と間垣を交換したとすると間垣の持ち主は坂本さん(時津海)。
普通で考えるならば一門内で需要を考え、譲渡するように思うのですが、
協会から離れるからもういいやと一門外に高めで売却するつもりなのか、売却した形にして顧問料をもらうのか・・・(白鵬であれば完全に買取すると思いますが)、他に何かつながりや約束ごとがあるのか?分かりません。

豊ノ島と石浦と宮城野部屋

ここから先はSNSやネットでもあったものと、私個人の予想です。

鶴竜と白鵬のモンゴルつながりと白鵬と豊ノ島のつながり。
その背景から考えた場合。

白鵬が一代年寄を襲名出来た場合。
白鵬が「間垣」を取得して豊ノ島に貸す。
豊ノ島は鶴竜に「井筒」を返却。
豊ノ島は後々に正式取得。

白鵬が一代年寄を襲名出来なかった場合。
鶴竜引退後しばらくは「鶴竜」を名乗る。
鶴竜親方でいられる5年以内に豊ノ島は年寄株を都合する。
豊ノ島は鶴竜に「井筒」を返却。

白鵬と、豊ノ島・鶴竜問題を結びつけて考えていますが、そもそも全く関係がなく、今回はあくまで自身の今後を考えた行動である可能性もあるはずです。
現在年寄株を所持していない白鵬にとって純粋に年寄株の取得は必要なことであり、仮に引退後に一代年寄が名乗れたとしても、石浦や炎鵬など内弟子数名を抱える白鵬にしてみれば年寄株を所持しておくことは無駄ではありません(一代年寄はもう1つ年寄株を所持していてもOK)。
いかに白鵬の知名度があるとはいえ、外国出身親方の場合スカウトで苦労する可能性もあります。そんな中、石浦の鳥取城北とのパイプはかなり大きなものと考えられます。宮城野親方もあと2年で退職。再雇用を使ってもいずれ宮城野は空きます。それも確保すると考えると、白鵬にしてみれば年寄株の目処はつけておきたいところでしょうか・・・。

変わらない年寄名跡問題

数億円のお金が動くことが判明した平成初期に大きな問題になった年寄名跡の譲渡問題。境川理事長時代に一度問題提起された時期もありましたが、令和になっても相変わらずです。
年寄名跡の問題によって、伝統や技術などを伝えるべきにも関わらず協会に残れていない多くの力士がいるはずです。
相撲界独特のこの制度。長くなりそうなので、この話はまた次の機会に・・・。
豊ノ島には角界に残り続けて欲しいです。

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