裏切り続けた横綱【日馬富士引退に想う】

今回のブログは暴行問題には一切触れません。
あくまで「日馬富士引退」ということ
のみに対しての内容です。

「小さいのに正攻法の相撲をとる力士」これが安馬の第一印象でした。

「小さいのでどこまで上がれるかな?」そう思って見ていましたが、
ジリジリと番付を上りやがて幕内に定着。
幕内随一の小兵にもかかわらず相変わらずの正攻法。
正々堂々とした取り口は爽やかで、
「なんとか三役に上がれたらいいな」そう思ってました。

その後、なんとかどころかしっかりと三役に定着。
「それなら小兵の名三役として青白時代を演出してくれ」と思っていました。

ところが・・・なんと大関昇進。
これ大丈夫か??名三役で終わる方がよかったのに・・・。
小兵大関の悲哀を感じておりました。

ところが・・・さらにまさかの連続全勝優勝で横綱昇進。
これには同情しました。
幕内平均体重が史上最重量になる中で、
現在の宇良よりも軽い力士が
受けて立つ地位である横綱に昇進。
栃ノ海などを例に見る短命横綱の悲しさ、
これから先にある日馬富士の茨の道と、
短い横綱人生を思うと、複雑な気持ちでした・・・

あれから31場所、5年2ヶ月。
日馬富士は横綱として土俵に君臨しました。
歴代6位の通算712勝
横綱として285勝(八角理事長は250勝)
優勝9回(伊勢ヶ浜親方は4回)
私の心配は裏切られ続け、
いつの間にか小兵力士である悲哀すら感じさせない、
横綱日馬富士がいました。

約5年間、あの体格で立派な成績だったと思います。
本来平幕でサーカス相撲をやるような体格の力士が、
満身創痍で横綱を張ってきたわけです。
このブログでも何度か書いていますが、
世間の横綱日馬富士に関しての評価は低いと思っています・・・。

白鵬を土俵に這わせて連続で全勝優勝した後、
横綱として積み上げた285の白星はまさに全身全霊の結晶。
上方修正型では、最も裏切られたような気がする日馬富士。
本当にお疲れさまでした。

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