取組表は最後のファンサービス-町田の星北太樹-

小野川と音羽山名跡交換

2018年も年が明け、元幕内大道の「小野川親方」と元幕内光法の「音羽山親方」の名跡交換話がネット上で囁かれていましたので、恐らく北太樹が引退するのかな?と思ってはいましたが、やはり噂は本当でした。幕下陥落後の土俵も若々しい相撲ぶりだっただけに非常に残念です。

【北太樹が引退することによって、小野川親方を襲名します。そうすると、現在小野川を名乗っている大道の名跡が無くなってしまうので、現在音羽山親方を名乗っている光法が退職して大道に名跡を譲るのではないか?という話が年明けからネット上で噂されていました】

番付運は時に悲しい

昨年名古屋場所、十両12枚目の地位で5勝10敗と負け越しをして関取の座を失った北太樹、秋場所は約10年半ぶりの幕下の土俵を西の筆頭で迎えました。

長く関取を務めた力士がベテランの域に入り幕下陥落すると、一気に力が落ちて負けが込むケースをこれまで何度も目にしてきました。しかし北太樹はこれにはまらず、気迫のこもった土俵で4勝3敗と勝ち越しを決めました。1場所復帰に向けて、今出来ることはやった北太樹。

しかし十両からの陥落者数など、周囲のマイナス要因で九州場所は東筆頭に止められてしまい、1場所九州での十両復帰は叶いませんでした。

秋場所は連日かなり気合の入った土俵でしたので、もしかするとあの場所に力士人生の残りの力を全て懸けていたのかもしれません。

いつも思うのですが、この番付運というのは仕方ないですが、本当にやるせないです。

取組表に残った「北太樹」

何度かこのブログでもご紹介させて頂いておりますが、北太樹のファン対応は神です。10年以上にわたり本当に素敵なファン対応をありがとうございました。

北太樹の丁寧かつフレンドリーなファン対応によって、相撲を好きになった人が何人いるのでしょうか?きっかけだけに限らず、もっと好きになったというレベルまで広げたら、数多いるかもしれません。一人一人に声をかけながらサインする姿には本当にビックリしました。

私が北太樹を知った時はすでに幕下の有望力士でしたが、入門当時は恵まれない身体で苦労したようですね。どこかで「北太樹には北の湖が詰まってる」というような言葉を読みましたが、なんだかしっくりくる言葉ですね。木瀬部屋や二十山部屋との合併など、一時期慌ただしかった北の湖部屋の生え抜き力士として、
部屋の伝統を守りぬいた立派な土俵生活20年だったと思います。

初場所、引退発表が遅れた為2日目の割には「北太樹」の名前が残ってしまったそうです。

いいじゃないですか。ファンにとってはまた一つ思い出の品ができました。
粋な北太樹の最後のファンサービスです。

お疲れ様でした。

町田の星北太樹
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