一門への所属はしなければいけないのか?-大相撲の一門を再び考える-

湧き上がる一門問題

1991年以来久々の優勝を遂げ、盛り上がるカープファンの方には大変申し訳ないなと思っています。本来であれば「広島カープ優勝特集」などと銘打って放送するであろうワイドショーが、昨日から再び相撲一色になってしまいました。

きっかけは「貴乃花親方退職問題」なのですが、現在は一門の話がメインとなって連日ワイドショーを賑わせています。

ここまでの経緯を簡単にご説明すると、この度「相撲部屋は一門へ必ず所属しなければいけない」というルールが作成され、どこかの一門に所属していなければ相撲部屋の運営が出来ないことになりました。そんな中、貴乃花一門解散以降どこにも所属をしていなかった複数の部屋が、貴乃花部屋を除き別の一門に所属。

残された無所属の貴乃花部屋でしたが、貴乃花親方自身の意思や、昨年からの一連の騒動を通じて加入することを拒む親方が存在するなどして、一門への所属は難航。

結果的に、告発状の内容が事実無根と認めなければ一門への所属を認めないと言われ、退職という選択をした貴乃花親方。一方そんなことは言っていないと相撲協会。

今一つ透明性のない相撲協会と、決めたことに対しては頑なな貴乃花親方双方でのことになるので、真実はどうだったのか?は当事者しか知りえない部分もあると思うので、どちらが正しいのかはここでは言及しません。

しかし、今回各番組内で話題に上っている「一門への所属義務」については、個人的に色々と思うことがあるので今回は少し言わせて頂ければと思います。

ちなみにこの「大相撲の一門」については、以前紹介した記事があるのでご参考にして下さい。↓↓

一門への所属は必要なのか?

そもそも今回問題になっている「一門」。場所前に連合稽古が一門で行われるのをはじめ、 今でも一門という繋がりや考え方や伝統が相撲界に残っているのは理解していますし、一門が不要とは思っていません。

しかし、「所属義務」に関しては個人的に必要性をあまり感じません。

本場所で一門同士の対戦がなかったり、各一門毎に全国を巡業で旅していた頃はそれこそ「同じ釜の飯」の間柄になるので理解できますが、一門を超えて出稽古も出来るので、外から見ていて表面的に一門が最も団結して力を発揮しているのは理事選の時だけのような気がしますので、「選挙対応への集合体」と言われても仕方ないような気がします。

一門への分配金はあるのか?

そしてこれも謎の「一門への分配金」。

一門毎に相撲協会から分配金があると言う人もいれば、そんなものは存在しないという意見もあります。私はないと思っていますが、本当はどっちなのでしょうか?

古くからの伝統が多く残る相撲界には、現在の価値観からすると一見「なあなあ」に見える部分が多々あると思います。

中にはそのまま残した方が良い部分もあるのかもしれませんが、昨今の常識的な観点からそこを変にロジカルに語ろうとすることで、むしろ余計に意味が分からなくなることもあるような気がします(そして批判される)。

分配金制度が存在するのであれば、相撲協会全体で対象の金額を決め、均等に全体に分配するのはいかがなのでしょうか?たしかJリーグの放映権?などはんなような取り決めではなかったかと?(詳しくないので違うかもしれませんが。)

とにかくこの一門の問題はいつも出ては消えで消化不良の問題です。

大相撲一門は必要か?
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