先日「平成の大相撲」を特集した番組が放送され、
まさに平成を牽引した朝青龍と貴乃花(インタビュー出演)の
2大横綱が出演していました。
平成初頭~2000年代の相撲界はまさにこの2人が
支えたといっても過言ではなく、
かなり見ごたえのある内容ではあった一方、
一縷の空虚感もありました。
そうです、平成を力士として支えたこの二人の元横綱ですが、
親方として令和の相撲界を支えることが出来ないのです。
相撲協会は一度退職をすると戻ることが出来ません。
これ自体もどうかと思いますが、元横綱たちの経験や技術を
伝承出来ないのが残念で仕方ありません。
個人的にずっと思うのですが、
例えば「横審」。
元横綱を入れることは出来ないのでしょうか?
もしくは協会を去った元横綱だけで別機関を作り、
横綱への昇進可否だけでなく、引退勧告や警告などを行う。
この方がよっぽど筋が通っているような気がします。
「横綱は特別」という認識が相撲界にはあるはずです。
だとすれば、その経験や考え方は協会の内部外部に関わらず、
未来永劫伝えるべき文化だと思うのです。
横審にいる様々な業界の偉い人達?(なのか分かりません)が、
稀勢の里に対して、やれ引き際云々言うのは違う気がします。
むしろ北の富士さんや三重ノ海さんなど往年の横綱。
貴乃花や若乃花、朝青龍などが同じことを言った方が、
説得力があり納得する人も多いと思います。
白鵬の所作について色々と賛否ありますが、
横綱の立ち振る舞いなどを、元三役や平幕の親方はおろか、
外部の人間が言ったところで正直・・・。
元横綱の外部委員会が呼出しした方が、
よっぽど説得力があります。
政治的金銭的なしがらみや、色々な力があるのだと思いますが、
今更ですが、横審の必要性を全く感じません。
そして同じくらい、いやそれ以上に角界を離れている
元横綱の存在がもったいなく思えて仕方ないのです。
やんちゃ横綱で問題児だった朝青龍も、
横綱としての考え方や、もっと残して欲しいものは沢山あります。
若貴がとてつもないプレッシャーの中で経験した様々な経験。
協会を離れる横綱が多すぎます、損失です。
昨今「横綱の品位」について語られることが多いですが、
だったら尚更この財産を後世に残して欲しいと思います。