2010年初場所を振り返る

突然ですが、以前から凄いなと思っているブログがあります。

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相撲好きの中では有名なお二方で、運営している大相撲チャットも最近では登録者も増えてきており、相撲協会にも影響を与えるようになるかもしれません!
そんなお二方が運営されているyoutubeで、先日特定の場所(年)にスポットを当てて振り返る特集をされていました。平成5年と2010年九州場所。

それを聞いている中で思いました。
この企画面白い。。。
どうやらお二方もプロレス雑誌か何かからヒントを得たらしいですが、
勝手にやってしまおう。と今回は思い立ちました。

そんな訳で取り出してみたのが・・

「月刊相撲平成22年初場所総決算号」

この初場所中に30連勝2回を達成、さらにこの年後半にかけて63連勝を達成する白鵬がいよいよ一強時代に入るという2010年。
そのターニングポインとなったのはこの初場所ではないでしょうか?
この号の表紙には、この場所北の湖を超える25回目の優勝を果たし、鯛を片手にピースサインの朝青龍が写っています。

一方ライバル白鵬はこの段階で12回の優勝を重ねてきており、優勝回数は朝青龍の方が多いものの実力は拮抗しており、安定感で白鵬、優勝にかける執念で朝青龍(決定戦では強い)、そんな記憶があります。
そんな青白時代でしたが、この場所終了後朝青龍の不祥事で突然の終わりを迎えました。優勝力士が突然土俵を去り、一人残された白鵬の一人横綱が始まる直前。それが今回紹介する2010年初場所。

正直これと同じものを体感ではわかりません。
北の湖出現序盤に立ちはだかる輪島が突然いなくなる。
そんな感じなのでしょうか?
恐らくこの朝青龍引退がなければ2010年いや、2010年代の相撲界全体がもう少し違ったものになっていたでしょう。63連勝もなかったかもしれません。
こちらは双羽黒廃業と千代の富士53連勝の関係のような感じでしょうか。

中をペラペラと開いていくと・・・

千代大海引退!
地元九州で大関陥落し、関脇10勝での大関復活を目指した千代大海が4日目に引退を表明しました。もうそんなに経つんですね。確かに九重部屋継承からもうすぐ4年、月日が経つのは早いです。千代大海は出現も引退もとにかくドラマチックな力士だったと思います。大分の龍二についてはまた別の機会に書きたいと思います。

魁皇幕内最多勝利数更新!808勝!

この場所千代の富士が持っていた幕内勝利数807勝を魁皇が更新しました。
※現在は白鵬が更新していますが、
奇しくもその相手が千代の富士の愛弟子である千代大海。
そしてこの一番を持って千代大海は引退。様々な縁を感じさせる一番でした。

幕内最高優勝:朝青龍 13勝2敗
殊勲賞:把瑠都(初) 12勝3敗 いよいよ大関待った無しの怪物。
敢闘賞:豊響(3) 12勝3敗 浮き沈みが激しい平成の猛牛。
技能賞:安美錦(5) 11勝4敗 10回目の三賞。
十両優勝:臥牙丸

大関:琴欧洲(9-6)、琴光喜(1-7 7休)、魁皇(9-6)、日馬富士(10-5)
関脇:把瑠都(12-3)、千代大海(引退)
小結:鶴竜(7-8)、琴奨菊(6-9)
この年に年男だった豪栄道は前頭2枚目、稀勢の里は3枚目にいます。
最年少が栃ノ心、最年長が土佐ノ海。
新十両に、妙義龍と蒼国来。幕下優勝が佐田の海です。

「大銀杏が呼んでいる」は芝田山部屋若龍勢ですが、結局ここが最高位でした。
「おかみさん奮闘記」は、先日部屋継承を行なった荒汐部屋のおかみさん。
部屋から初の関取がでたこのタイミングでの登場となっています。
近い未来に起こる前代未聞の出来事にも負けず、続く関取も育てた親方は、先日退職されてこの蒼国来に部屋を譲りました。今後は若隆景、若元春はじめ力士やモル親方たちがさらに盛り上げていくことでしょう。

この場所の関取に平成生まれはいませんが、10年後の現在も平成生まれの幕内最高優勝の数はわずかです。今回久々にじっくりと振り返ってみて、懐かしい反面最高位は未だ変わっていない土俵という側面も感じました。
そういえばこの場所後、角界の革命を起こすべく貴の乱が起き二所ノ関一門が割れましたが、結局10年後には元に戻っていますね。

2010年の年明け、最後と分かっていたらもう少し朝青龍の相撲をしっかりと見ていた後悔が今も残ります。

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