初日まで1週間を切った令和2年秋場所。
幕下上位は最も熱いと言われる時間帯ですが、今場所は幕下の一桁に期待している二人の力士が上がってきているので、今回は応援の意味も込めて書かせて頂きます。
愚直を貫く突き押し相撲貴健斗
貴健斗は元貴乃花部屋だったこともあり水田時代から応援している力士です。
鳥取城北高校相撲部出身で早くから注目され、出世もスムーズに来ていたものの、入門2年目で追った怪我で勢いが止まり幕下中位~下位に定着して20枚目付近の殻を破れていない。ここ数年はそんな印象を受けていました(怪我した瞬間は断裂と思いましたが良かったです)。しかしいよいよ番付を上げ、秋場所は自己最高位の西幕下8枚目です。
貴健斗の魅力は愚直なまでの突き押しです。相手が押してこようが引こうが構わずに前に出ます。引いたりいなしたりせず、とにかく前へ前へ。
貴乃花親方、千賀ノ浦親方が教える常に前に出る相撲を貫き通しています。
以前、巡業部長だった貴乃花親方にマンツーマンで教わった四股を愚直なまでに黙々と踏み続けています。まさに相撲界にある「3年先の稽古」を体現している力士です。
巡業で撮影をお願いした際に「すみません今稽古中なんで」と断った貴健斗。
千秋楽パーティーで撮影をお願いした際「自分貴健斗ですが大丈夫でしょうか」と誰かと勘違いされていないか確認した貴健斗 。
これまで、現役時代から注目を浴びる貴乃花親方、スピード出世した弟弟子の貴景勝、色々な意味で何かと話題になる貴ツインズと、派手な話題の傍らで静かに佇んでいた貴健斗ですが、いよいよ主役になる準備は整いました!
■参考までに貴部屋出身3人の序列
入門:貴源治→貴健斗→貴景勝
年齢:貴健斗→貴景勝→貴源治
相撲どころ復活へ對馬洋
もう1名は境川部屋の對馬洋です。
始めて知ったのはかの有名な錦城との前相撲。あのハチャメチャな相撲に対して良く耐えたなというのと、大人な対応をする力士だというのが第一印象でした。
怪我が多く万全の状態でないものの(入門前から膝の怪我があるようですが)、 安定的にいつも幕下に名前がある実力者です。
そんな 對馬洋 ですが、仕事の後輩と同郷長崎県出身のためいつの頃からか注目するようになり、境川部屋のパーティーで声をかけたところ星が上がらない場所にも関わらず気さくな対応をしてくれた好青年でした。
(相撲ファンは結構単純なことで応援します)
長崎県、師匠両国をはじめ、あの力道山、隆乃若(對馬洋同様バスケ出身)、時津海、かつては横綱で名理事長だった佐田の山さんなどなかなかの相撲どころではありますが、 佐田の富士引退後、長崎出身の関取は不在になっています。
對馬洋にかかる期待は大きいです。入門時から何となく運に恵まれていない印象が強い力士です。前回の最高位の後は怪我で大きく番付を落としましたが、今回はこれまで貯めてきた「運」を一気に取り戻し、蓄えてきた実力を爆発させて欲しいです。同じく同郷の平戸海も自己最高位と追いかけてきています!
九州で締まらない令和2年
ちなみにこの二人、出身地が熊本と長崎と共に九州です。
本来であれば今場所で決めて関取で凱旋コース。
地元で決めるコース。
2つの楽しみがあったのですが、ここにもコロナの影響が・・・。
文句を言っても仕方ないので、来年は紋付き凱旋をするとして、
まずは台風被害の九州のために頑張れ!
今日はここまで。
旭蒼天改名。四股名の字面が好きだったのに何だか残念・・・