コロナウィルス感染者の増加や、白鵬のコロナウィルス感染などを受けて
開催自体に賛否が巻き起こっている初場所。
今年は気持ちも新たにと思った矢先に新年早々嫌なニュースが続きますが、
気持ちだけでも前向きに、今回は2021年の相撲界を占う初場所の展望や期待を描きたいと思います。
ギリギリの鶴竜
まずは鶴竜。腰の状態も芳しくなく稽古もあまり出来ていないようですので、正直かなり厳しい状態でしょう。数年前に引退寸前の状態から連続優勝するまで復活しましたが、親方が亡くなり日本国籍を取得した今、前回に比べると現役への執念は弱いのではないでしょうか?序盤連敗スタートになると厳しいです。特に初日に注目です。
突き押しで出てこられ、引いて敗戦となると引きグセで連敗スタートになる可能性があります。小結の二人を見ると、まだ四つの可能性がある高安の方が良いか?いずれにせよ鶴竜が引退となると、2021年の空気が一気に世代交代へ加速します。白鵬の休場が確実となる今。序盤は鶴竜に注目です。これまで綱を張ってきた技術を見せることが出来るか??
療養の白鵬
コロナウィルス感染で春場所に進退をかけるという雰囲気になってきています。
とはいえ、昔から書いているように横綱の進退は本人が決めれば良いと思っているので、今は周りが騒ぐ必要はないでしょう。
良くも悪くも白鵬が出場してこないと、歯がゆい世代交代になってしまうのも事実。今は早く良くなるように養生してもらいたいです。
綱取りに場所貴景勝!
ようやく明るい話題になります。
嫁とりに成功した貴景勝が、ついに初場所綱取りを迎えます。
先場所さらなる成長を感じた貴景勝ですので楽しみです。
上位陣総崩れの中一人大関の責任を果たした貴景勝でしたが、
今場所上位陣にはできる限り皆勤を望みます。
先場所同様の流れになっての昇進になると必ずケチが付きます。
世代交代の匂いがする2021年のスタートとしては、
ぜひ上位陣が絡んだ優勝争いを期待しています。
今場所は残念ながら実現しませんが、春場所の白鵬VS貴景勝が楽しみです。
今年が勝負朝乃山
大関に上がる数場所前くらいまではすぐにでも横綱か??
と大きな夢を見させてくれた右四つですが、ここのところ尻窄みな印象。
万全ではなかったとは言え、照ノ富士との一番では「これくらいでないと横綱は望めない」とどちらが大関かわからないような内容でした。
上昇時に放つ輝きが消えないうちに上に行かないと、万年大関になってしまう危険性があるので初場所含め今年はかなり勝負の年!
いきなりカド番正代
いきなりの休場、早速のカド番となってしまった正代。
もしかすると8番勝って大関を守るのが大きな目標かもしれません。
貴景勝と異なり朝乃山同様あまりギラギラした雰囲気がないですが、
昨年の安定感が大関という地位でも出せるのか?
本当の意味での大関デビュー場所。
もはや大関照ノ富士
かつての豪快さに落ち着いた相撲ぶりに加わり、もはや復活と騒ぎたてる必要もない大関の姿です。7月場所は13勝で優勝。一場所空けて先場所また13勝。
膝の状態さえ問題なければ、横綱候補になれる存在感と安定感。
個人手には7月場所の栃ノ心戦は心に残る一番でした。
みんな願う初優勝高安
多くの相撲ファンが高安の初優勝を祈っています。
褒め上手の稀勢の里が唯一厳しい高安。
大関昇進後は怪我に悩まされ後輩達に優勝の先を越されていますが、多くの相撲ファンが高安の努力を知り、初優勝を待っています。
一年で化けたか?隆の勝
昨年の今頃は幕内でも地味な存在でしたが、昨年一年間を経て、
最も自力を付けた力士かもしれません。
貴景勝と切磋琢磨して場所の主役にも躍り出ています。
三役にいても違和感がなくなりました。次へ!上へ!
モヤモヤ御嶽海
関脇以下の最高位で2回優勝。
かつての琴錦と同じ状況になっています。
引退時三役在位が長かった力士は、褒められるよりも「大関に上がれなかった」と評価されるケースが多い印象を受けます。
2回優勝しているのに大関候補で終わっていいのか?
どうする御嶽海??
ここから一気にいきます
次なる世代の躍進!豊昇龍と琴勝峰
3大関の出世争いが注目を集めていますが、次世代の足音も着実に聞こえます。
若さ溢れる二人が今年どこまでやれるか?相撲の未来が躍動する。
弾けろ霧馬山!
前にも書きましたが、バネを感じます。
今年は三役昇進と定着を狙って欲しいです!
先輩の意地琴ノ若
同部屋で高校の後輩に抜かれました。
王鵬も昇進しました。負けられないサラブレット!
祖父よりまずは父超えへ!王鵬
とてつもない祖父をもった幸運と不運。
誰かが何かを言わずとも話題になり、大鵬の名が付いて回ります。
そこは意識せずまずは同期生や同級生、そして父。
愚直に北はりま
真面目に稽古に取り組む力士だそうです。
土俵上でも小さな身体で精いっぱい戦っています。
もう一花咲かせてあげたい。
全勝へ松鳳山
名門唯一の関取として正念場です。
十両に落ちて2場所目、ここは本当に「全勝です!」
アンコール!勢
相撲人気が上がってきたのを支えた人気力士。
エンディングにはまだ早い。アンコールでもうひと踏ん張り!
何だかよく分からない北青鵬
1年で関取と言ってきかない北青鵬。
下では身体の大きさで勝てると思っていましたが、気が付けば三段目でも全勝。
「オラもっと強え奴と戦いてぇ」とばかりに初場所は幕下上位。
さすがにここではこれまでのようにはいかないはず。
とは言えどこまで勝てるかワクワクします。
大きさで勝ってきただけなのか?それとも規格外なのか?
白鵬は身体の大きな力士よりも小さい力士を育てるのが上手い印象ですが、
この北青鵬に技術を伝授出来るのか?
把瑠都が上がって来た時のような不気味さを感じる力士です。
北の湖の北に、朝青龍の青、大鵬と白鵬の鵬か・・・
初場所についてのつもりでしたが、来年に向けての形になってしまいました。
さあ初場所まであと4日。しかし無事に開催されるのか?
心配は尽きません。
まずは初日、鶴竜の相手はどっち?
押し相撲の貴景勝はいいスタートが切れるのか?
楽しみは数知れず。