貴景勝試練の時

初の綱取り場所となった貴景勝ですが序盤の4連敗もあり、6日目が終わって1勝5敗と負け越しさえ見えてしまう星になって来ました。

「綱取り絶望」「連敗スタートからのVはない」など世間では早くも若き大関の挑戦が失敗に終わったことを取り上げておりますが、横綱への挑戦は1場所だけでは終わりません。

綱取りは横綱に挑戦する機会なのかもしれませんが、それ以上に横綱になるための試練を乗り越える場所であるはずです。

大関への挑戦は3場所33勝を目安に上位で勝てる相撲の強さを証明する必要がありますが、大関には陥落という道があるので大関という鎧を脱ぐことで力士であり続けることは出来ます。
しかし横綱は横綱でなくなると同時に、力士としても終止符を打たなければならず、その重圧に一人で耐えて横綱道を歩み続けなければなりません。

綱取りはその勝ち星を数え、綱を張る資格があるかを試されるだけでなく、
覚悟を持って綱を締めることが出来るのか心を試される場でもあるはずです。

先場所に比べて踏み込めていないこと、突き押しの圧力が足りないこと、
組まれてしまうと不利なこと、ここから上位陣と当たること。
マイナス要因が並んでいることなど、周りが言わずとも本人が百も承知で、
世間が思う以上に本人が一番自身に対して厳しい見方をしているはずです。

もしかすると貴景勝は「無様だ」と口にするかもしれませんが、負けても逃げない貴景勝の背中を見ている後輩力士やファンは沢山いるはずです。
前親方であった貴乃花は大関で40勝しながら昇進を見送られましたが、誰も口出しできない成績で昇進しました。

「弱いから負ける」貴景勝は言うでしょう。
貴乃花親方がいればこちらも言うはずです「横綱の力がない」と。

そう、貴景勝の綱取りはまだまだこれから。

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