「横綱が早々に休場。出場している上位陣に序盤から土が着き、関脇から幕尻まで誰にでも優勝のチャンスがある」そんな場所が度々続くため何が荒れていて何が安定しているのか?麻痺してきたような気もする令和三年初場所。
ここまで全勝で走ってきた大栄翔に土がついた九日目。
今回はこれまでの九日間をサクッと勝手に振り返りたいと思います。
大栄翔
今場所前半戦の主役です。
中日くらいから勝ち急いでいるのか前に落ちているのが気になりますが、
大関陣を圧倒する目が冷めるような突き押し!
解説席も黙るほど、結果だけでなく内容も素晴らしい相撲です。
貴景勝
先日書きましたので、多くは書きません。
「勝って驕らず負けて腐らず」です。
隆の勝
ここまでほぼ五分の星。
地力をつけている隆の勝の楽しみは上位と当たる後半戦。
朝乃山
自分の形になった時は綺麗な相撲で地力がついたなと思う反面、
自分の展開になれなかった時簡単に負けている印象が・・・。
スケールの大きな相撲なが魅力ですが、外連味というかいやらしさというか、
そんな事を身につけて欲しいと思うのは私だけでしょうか?
正代
調子が悪そうでも実は調子が悪くないのが正代なのかもしれないと、最近つくづく思います。完全に受けに周り防戦になっても上を向いて凌いで最終的に勝っている。勝てば官軍。いい相撲もありますが・・・。
御嶽海
大関戦全勝。まるで往年の琴錦のようなですが、上位陣を苦しめる存在に甘んじて満足なのか?関脇以下で優勝2回という実績が泣く。
照ノ富士
四つに組み止めると最強ではないか?と感じるほど力強さと上位のオーラを感じます。大関復帰を願っていますがとにかく常に膝が心配です。
どうかぶん回すシーンを作るのだけはやめてください。
宝富士
先場所くらいに稀勢の里が解説で「力強さが戻ってきた」と話していましたが、
確かに以前のように上位陣が足元を救われるシーンが出てきているような気がします。力が戻ってくると、左四つは全体的に少ないのでやりにくい力士も多いのでしょうか?
豊昇龍
Twitterで伯父さんに怒られて気合が入ったのか?連敗ストップ後に連勝。
運動神経の良さバネを感じるだけでにもう少し圧力、体重が欲しいところか・・
逸ノ城
こちらは体重が落ちると相撲に軽さを感じ、体重が戻ると力強さがなくなる。
横綱になる日を感じさせた新入幕場所は遠い彼方・・・。
この位置で安住する力士ではないと思うのですが。
翠富士
個人的にこの力士好きです。筋肉の付き方など体つきも綺麗、そして何と言っても「必殺肩透かし」。かつての希善龍スペシャルの上手投げに匹敵するほど。
日馬富士の遺産なのか伊勢ヶ濱部屋は小さい力士が育つ文化がありますね。
明瀬山
序盤戦を大いに沸かせてくれました。
今場所「明瀬山」と検索した人、パンの山って一体なんの事だ??
と思った方も多いでしょう。埼玉栄→日本大学と相撲エリートなんです。
豪栄道や妙義龍の先輩です。よく健闘したと思います。勝ち越して欲しいです。
琴勝峰
なかなか初日が出ずに苦労の日々ですが、王鵬や塚原、豊昇龍を見れば出世頭。
ここが試練の時、やはり幕内上位は違いますね。
松鳳山
琴奨菊が福岡に戻れずに引退になってしまったので、関取最年長を継いだ福岡出身の松鳳山としては、ぜひ故郷のファンに勇姿を見せてあげて欲しいです。
一山本を引きあげるまでは引退できません。