横綱全勝決戦-色々モヤモヤする-

久々地方開催場所となった令和3年名古屋場所(地名が入る本場所が心地よい)。
番付上位二人による千秋楽全勝決戦、そして最上位である横綱の全勝優勝。
敗れた照ノ富士も場所後の横綱昇進が濃厚となりました。
最近は序盤から上位陣に土がついたり、そもそも休場者が続出したりしていたので、大相撲本来の番付社会を示した場所になったのではないでしょうか?

でも何だろう、千秋楽が終わってから続くこのモヤモヤは・・・

あまりにもモヤモヤが激しいので、整理をつける意味でも本日はまとめたいと思います。

白鵬復活の全勝優勝

稽古場とは異なる雰囲気の本場所を離れて1年ちょっと。
コロナ禍で出稽古もままならぬ状態で、しかも手術明け。
いかに「勝ち方を知っている横綱」と言われても、土俵感が戻るまでには時間がかかるはずで、場所前は引退に片足が付いていたと言っても過言ではなかったはずです(事実私も引退すると確信していました)。しかしそんな状況の中、蓋を開けてみれば白星が並び続け、気が付けば中日勝ち越し。
歴代の横綱が誰も成し遂げたことのない6場所連続休場明けの優勝。
「6場所連続休場の引退危機からの全勝復活優勝」
この結果を後世の人が見れば、恐らくそう讃えるでしょう。

しかし何だろうこのモヤモヤは・・・

休場か優勝という状態

休場しながら出れば優勝争いに絡む。
そんな状態がここ数年続いている白鵬ですが、これってそもそもどうなのか?
「休みがちな横綱に勝てない方が悪い」
「出れば優勝争いに加わるから白鵬はやはり強い」
そう言った見解もあるかもしれませんし、事実かもしれません。
しかしそもそも「横綱が休みがち」っていうことが問題です。
昇進条件である「2場所連続優勝かそれに準ずる成績」というのは、常に優勝争いに加わっているという見解ではないのでしょうか?
半年休めば万全になることは分かっているものの、横綱としてそこまで休めないために引退の道を選んだ力士もこれまで多くいたことでしょう。
横綱は何場所休んでも陥落はなく、違反をしているわけではありませんが、
横綱の散り際ということがフォーカスされるのも頷けます。

勝利は飾ったけど

もはやお馴染みの張り差しはもちろん、正代戦での立ち合いや張り手、照ノ富士戦でのエルボーなど別に反則ではないですしルールの範囲内です。
対戦相手も同じことは許されているのでやり返すことも可能です。
白鵬の間合いで立つ必要がなければ嫌えばいいのです。
極端な話反則でなければ別にいいのです。
横綱は勝たなければ引退しかありません。
勝つことは強さの証でもあります。
勝利してきたからこそ横綱まで昇ることができたのです。
でもね。。。何か違うわけですよ。
「力士白鵬」であればそれでいいかもしれませんが、
「横綱白鵬」となってくると、勝利だけでなく土俵態度や姿勢も問われてくるはずです。正代を正面から受け止め、照ノ富士のタイミングで立ち、がっぷりの相撲をとれば、たとえ負けたとしても病み上がりの横綱としては評価されるわけです。そう言えばかつて「後の先」という言葉を白鵬は口にしていましたね。

こんな時に不在の貴景勝と朝乃山

現在の大関陣は、横綱との対戦が少ない(ない)まま大関に上がったとか、全体のレベルが低いから優勝ができると言われることがありますが、今場所はそんな声を一層するチャンスでした。優勝しても「白鵬がいない」、勝利しても「白鵬の調子が悪い」とか言われる中、今場所は全勝状態の白鵬と対戦ができたわけです。怪我の貴景勝は仕方ないとしても、「おいおい朝乃山」という状態です。
でもやっぱり貴景勝の立ち合いの当たりに対して、どう対応するか見たかった。
特に正代戦と同じ方法は取れないわけで。。。でもとるかもな。
そう思うと残念でなりません。

そもそも他の力士が情けない

白鵬云々もあるのですが、そもそも他の力士はなにやってる?という気持ちもあります。確かに組んだら白鵬はまだまだ強いです。
でも焦らせようという姿勢や気迫をあまり感じることができません。
翔猿の奇襲が評価されていましたが、結果的に組むような落としどころでなく、引かせるような流れにしないと・・何かしようという心意気はいいですが。
明生や隆の勝がいい相撲をとりましたが、対戦相手が後半になるほど気迫を感じない。白鵬が引き出しが多いのは分かっていますが、やられる前にやってしまえという姿勢をほとんど感じません。御嶽海や隠岐の海とか本当にやる気あるのか?千秋楽の照ノ富士は白鵬に張り返しました。
その気迫を見せて欲しいと切に願います。

復活優勝。本来であれば感動するはずなんですが、取り組み終了後からモヤモヤがずっと残る名古屋場所千秋楽でした。

気をとりなおして、いよいよ新横綱誕生ですね。
膝の怪我があるのでどれ位出来るかは不明ですが、こちらは師匠が元横綱。
横綱の矜持をしっかりと伝えて欲しいと思います。

今日はこれで打ち止めです。

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