世紀の大誤審【ビデオ判定導入のきっかけは歴史に残る大一番】

羽黒岩さんが亡くなりました。 
5年くらい前の写真でだいぶ痩せられていたので心配していましたが、 
久々に名前を聞いたのが訃報とは非常に残念です。 

羽黒岩さん、いや「戸田」(で通したいと思います。)といえば、 
1969年春場所の大鵬戦においての大勝利でその名を天下に轟かせました。 

当時円熟期に入った大鵬は、双葉山の持つ69連勝に迫る 
戦後最長(当時)の45連勝中で、 
「相撲取ってても焦りもなかったし、負けることは考えてなかった」 
と引退後テレビの取材で語っているほど、この一番はまさかの敗戦でした。 

終始圧倒した戸田が、物言いからの行司差し違いで、見事連勝ストップ! 
と思われたものの・・・。 

翌日の新聞では、戸田の足が先に土俵を割っていた写真がはっきりと・・・。 

「世紀の大誤審」 

誤審はいつの世もあるんですが、この時はタイミングが最悪でした。 
少なくとも50連勝すれば、超50連勝の碑に名前も刻まれますし、 
この場所乗り切ればいよいよ大台が見えてくる・・・。 
「ホントに微妙なタイミングでやっちゃったね審判部」 
そんな感じだったと思います。(当時の空気感はわからないですが・・・) 

これをきっかけに「ビデオ判定」を取り入れることになりますが、 
正直なところあまりビデオが参考になっている場面をあまり見たことが・・・・。 
相撲には「体が残る」という便利な言葉があるので、 
ビデオだけでは分からないことがあるとのことですが・・・。 

そんな相撲史に名前を残した羽黒岩さんですが、 
マスコミ何か間違ってませんか? 

「大鵬の戦後最長(当時)の連勝記録を止めた力士」が羽黒岩なんですよ。 

「世紀の大誤審」は審判部がやっただけです。 
相撲内容は完全に勝ってました。 
少なくても好角家の皆さんには、大鵬から大金星を上げた力士と覚えておいてほしいです。 

よく言われた大鵬が負けるパーターン「序盤、平幕、押し相撲」。 
まさにそれに当てはまる一戦でした。 

あんまり周りが騒ぐから、今頃天国で取り直しの一番取ってるかもしれませんね。 

NO IMAGE
最新情報をチェックしよう!
広告