コロナ禍の断髪式-お疲れ様豪栄道-

2度の延期を経て辿り着いた断髪式

令和4年1月29日(土)、元大関豪栄道の引退相撲・断髪式に行って参りました。

令和2年初場所で引退をした豪栄道。

当初は翌年1月31日に断髪式を行う予定でしたが、引退直後から始まったコロナ禍により6月5日にスケジュールを延期。

ところが一向に収まらないため今回の日程に再延期をして、ようやく迎えることが出来た今回の晴れ舞台だったわけです。

「髷が無くなり寂しい」と断髪式後口にする親方も多い中、「すっきりした・安心している」というセリフを口にした豪栄道の気持ちも、ここまでの経緯を考えると納得します。

本当にお疲れ様でした、そしておめでとうございます。

花相撲の良さを改めて実感

恐らく令和2年2月1日の豪風以来となった、有観客での引退相撲と断髪式の開催 。

初っ切りや相撲甚句、櫓太鼓の打分、横綱綱締め実演など、以前は花相撲で当たり前に見ていた光景だったのですが、久々に目にすると非常に新鮮に映り、ここまでの歳月の長さを感じてしまいました。

本場所の緊張感のある土俵も良いですが、花相撲独特の力士達が醸し出す和やかな雰囲気や、初っ切りに代表される笑いのある土俵も良いものです。

そして何より、断髪式というイベント独特の「一人の力士とその相撲人生に フィーチャーする」というあの感じが個人的には大好きです。

話が変わりますが、断髪式の際に販売される「お土産」。

事前に座席チケットとは別でお土産用のチケットも販売されますが、こちらにはこの日限定でのお土産が封入されることが多いですので、引退する力士のファンはぜひ購入した方が良いです。

 

コロナ禍での断髪式

今回は、久々の有観客での引退相撲と断髪式でしたが、やはりコロナ禍での開催ということで、通常の断髪式と異なる点はありました(現在の本場所と変わりませんが)。

会場の換気

1階席は本場所のように扉を開放していたので、寒い日や風が強い日だと後方の席は冷えるでしょう。ぜひストールなどを準備してください。2階席は階段からのアプローチが囲まれているので、そうでもないです。

親方のファンサービス

親方達のファンサービスも、現在の本場所同様距離を置いての写真撮影程度だったように思います。通常開催であれば花相撲は比較的親方も会場に姿が見えるのですが、やはりファンサービスが出来ないために控えているのでしょうか?

面会の中止

以前は断髪前に力士が、後援会などと面会を行っていましたが、今回は全て中止となっており、階段も封鎖されています。関係者以外立ち入り禁止の所で、少し立ち話している様子を見かけました。

飲食スペース

こちらも本場所同様で、座席では飲食禁止になるので地下の大広間や、通路でのベンチ、外のちょっとしたスペースに腰かけてお昼を取っている人を多く見かけました。

豪栄道弁当

コロナ禍での断髪式とは関係ないですが、豪栄道弁当が復活していました。こういった復刻版のお弁当はぜひ本場所中もやって欲しいです。

復刻版だけでなく、関脇以下の力士弁当もあれば良いと思っているファンは沢山いるはずです(成績次第で番付下降もあるので難しいとは思いますが)。

 

アマチュア相撲の大物豪栄道

後に「花のロクイチ組」と呼ばれる昭和61年生まれ組の中では、全日本選手権で3位に入賞するなどアマチュア時代から名を馳せた大物澤井豪太郎。

新十両に1年半ほどで昇進しましたがその時間が長く感じられる程で、新入幕で優勝争いの単独トップに躍り出て横綱戦が組まれたことも、それほど衝撃ではなかったほど、豪栄道への期待は大きかった記憶があります。

その後稀勢の里には出世争いで遅れをとるも、平成26年秋場所大関昇進を果たし、カド番で迎えた平成28年秋場所では見事に全勝優勝を飾りました。この優勝は日本人力士としては20年ぶり、史上初のカド番大関での優勝という話題になった優勝でした。しかしその後は怪我の影響などで、結局横綱昇進は叶わずに引退。

怪我などでカド番の場所も多かった豪栄道ですが、大関在位33場所、優勝次点7回が物語るように万全であれば優勝争いに絡める実力者、真っ向勝負の名大関だったと思います。

現在東京都大田区雪谷大塚町に「武隈部屋」を設立するために準備をしているそうですが、漢境川の魂を継承した真っ向勝負の横綱を誕生させてほしいと思っています。

武隈親方今後の活躍に期待しています。

アマチュア時代からのライバルだった栃煌山と、断髪式が1日違いになるという所に運命を感じる断髪式でした(引退時期が離れているので、本来であれば日程が近くなることはありませんでした)。

 

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コロナ禍の断髪式
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