鶴竜、豊ノ島、豪栄道、断髪式のスケジュール。増える髷付き親方。

急増する髷付き親方問題
本日のテーマはこちらになります。
髷付きの親方とは、言わずと知れた断髪式前の親方のことです。
(髷がまだ付いたままの現役引退直後の親方)

これまでは「まだ現役と変わらぬ髷付きなのに協会ジャンパー」という、
このタイミングでしか見ることが出来ないレアな姿でしたが、コロナで断髪式を実施できない影響により、最近ではこの髷付き親方が急増し、むしろよく見かける光景になってしまっています。

「一体今現在、誰が髷付き親方で、何人くらいいるのか?」など、先日youtubeを見ながら気になったことを調べてみたいと思います。

髷付き親方は13名!なんと全体の1割以上が髷付き親方!

そもそもどれくらい急増しているのか?
引退した順に一人一人数えてみると・・・。

名古屋場所前に引退した、勢(春日山親方)と旭日松(桐山親方)を加えて総勢なんと13名。13人ですよ!現在協会に在籍している親方衆が102名(錦島、佐ノ山、間垣は空き)。ということは、全体の12%が髷付き親方になるわけです。

最高位で考えてみると、1横綱(鶴竜)、2大関(豪栄道・琴奨菊)、三役経験者もいっぱいと、髷付き親方だけで結構豪華な番付表が出来上がります(笑) ※全然笑えないですけど。

1横綱(鶴竜)、2大関(豪栄道・琴奨菊)、三役経験者もいっぱいと、結構豪華な番付表が出来上がります(笑) ※全然笑えないですけど。

まさに緊急事態。

断髪式はいつやるのか?

先ほどから髷が付いたままの親方が13人にのぼり多いと騒いでいますが、一般の人にとってはこれが多いのか?少ないのか?どうでもいいのか?わからないと思うのでここで補足です。

結論から言うと、引退するタイミングや人数にもよりますが(感覚値ですが)、3人〜5人が髷付きのような気がします。

本来断髪式は東京場所が終わった後に国技館で行うことが多いのですが、最後に行われた豪風の断髪式(2020年2月1日)以降、断髪式のタイミングで言うと5回分(今年の秋場所後含む)が、飛ばされています。

最も長く「待ち」状態になっているのが、元関脇安美錦の安治川親方で、
当初の予定は2020年10月4日。その後延期して2021年5月30日になったものの、再び延期して2022年5月29日。
本来断髪式を終えることでようやく親方名がしっくりくるようになるのですが、
もはや「安治川親方」が定着しています。
引退からすでに2年が経つので確かにそうかもしれません。
髪の量が多かったり、髪の伸びるのが早い力士は2回出来てしまう期間です。

断髪式はなぜやるのか?

「そんなに待つなら、もう丁髷切ればいいんじゃない?」

相撲を知らない人はそう言うかもしれませんが、ダメなんです。
断髪式は引退する力士にとって「現役としての最後の稼ぐ場」なのです。

(詳細は知りませんが)断髪式は部屋ではなく、力士が行うものです(後援会も含めて)。断髪式をする資格のある力士が国技館を安く借りて、力士会に興行をお願いしてチケットの売買などを行なっていきます。
こうしたイベントの収益(協会が運営しないので自身のやり方次第)に加えて大きいのが、後援会からのご祝儀。鋏を入れる人達はもちろん、参加者達からも祝儀が集まるので数千万単位のお金が動きます。

知らない人からすると「髷を切る」だけのイベントかもしれませんが、
力士にとっての断髪式は、現役との決別というセンチメンタルな部分と共に、
もっと生々しいお金の側面もあるのです。

そう考えたら簡単に髷は切れないですよね。

全髷付き親方を紹介

それではここで、私の調べた現在協会に在籍する全髷付親方を紹介します。
※引退した場所順

元関脇・安美錦(安治川親方)
引退:2019年名古屋場所

元関脇・嘉風(中村親方)
引退:2019年秋場所

元幕内・誉富士(楯山親方)
引退:2019年秋場所

元大関・豪栄道(武隈親方)
引退:2020年初場所

元関脇・栃煌山(清見潟親方)
引退:2020年名古屋場所

元関脇・豊ノ島(井筒親方)
引退:2020年名古屋場所

元幕内・蒼国来(荒汐親方)
引退:2020年名古屋場所

元大関・琴奨菊(秀ノ山親方)
引退:2020年11月場所

元横綱・鶴竜(鶴竜親方)
引退:2021年春場所

元幕内・豊響(山科親方)
引退:2021年夏場所

元関脇・琴勇輝(君ヶ浜親方)
引退:2021年夏場所

元関脇・勢(春日山親方)
引退:2021年名古屋場所

元幕内・旭日松(桐山親方)
引退:2021年名古屋場所

以上13名です。
他にもいたら教えてください。
安美錦や嘉風、誉富士はもう2年前なんですね・・・。
しかし豪風はギリギリセーフでしたね。ホッとしてることでしょう。

加えて協会には残りませんでしたが資格者としては臥牙丸と青狼もいます。
臥牙丸はSNSを見る限りではまだ髷がついているようですので、国技館での断髪式予定なのでしょうか?
一方青狼は、クラウドファウンディングに書かれている断髪式の記述をみる限りでは、別の場所でやるようにも見えます。

元小結・臥牙丸
引退:2020年11月場所

元幕内・青狼
引退:2020年名古屋場所

荒鷲のクラウドファウンディング

今後の断髪式スケジュールは?

かなり渋滞状態になっている断髪式ですが、勢や琴勇輝 なんかは一体いつになったら実施出来るのでしょうか?

先程紹介した安美錦だけでなく嘉風も2020年10月実施予定が無期延期(嘉風は色々と事情がありそうですが)。豪栄道も2021年1月31日が6月5日に延期し、さらに再延期で来年の1月になるそうです。
現在一応日程まで確定しているは、前述した安美錦の2022年5月29日と、豊ノ島の2022年5月28日だけでしょうか?

今年一杯巡業も中止なので断髪式は早くても来年の1月場所後。
借株の親方なんかは、タイミングでその前に退職なんてことにならないでしょうか?開催するだけでなく当日のチケットも売らないといけませんので、適宜開催というわけにもいかないでしょうし・・・。見ているこちらとしては、髷の付いたままの親方も楽しいんですが、諸々考えると一方で悩ましい問題です。

ちなみに直近では3月に国技館で荒鷲が断髪式を行っていますが、
こちらは部屋の閉鎖にともなって昨年からの延期で無観客で実施されたものです。

元幕内・荒鷲
引退:2020年初場所

 

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