上位陣の奮起を期待した九州場所ですが、
2日目の状況で早くもため息交じりの週明けを迎えておりました。
そんな中で上位陣が奮起した3日目だったのですが、
今度はむしろ・・
朝乃山、ここは勝たないと。
ここ数場所の朝乃山は本当に強くなった、
言い方を変えると安定感が出てきました。
横綱陣を突き上げる勢力がなかなか出てこない中、
朝乃山こそが次の大関を狙える最右翼ではないかと
勝手に思っています。
一方長きに渡って土俵に君臨してきた白鵬ですが、
まるで先場所初日のデジャヴではないかというような大栄翔での敗北。
空を切るカチ上げと安易な引き。
これまで衰えを指摘する声もありましたが、
上手さや老獪さで雑音を封じている部分はあったと思います。
しかし2日目の勝ちに徹する中でも勝てないような相撲内容に、
正直引き際を感じました。
そんな中、ぜひとも早い段階で組んで欲しかった取組。
「白鵬-朝乃山」戦
というのが3日目の個人的なシチュエーションだったのですが・・・。
貴景勝に対しては立ち合いでの駆け引きを上手く使った朝乃山でしたが、
白鵬には逆に立ち合い予想と逆からの張り差しにしてやられました。
上手く取られても勢いでそこは潰さないと。
個人的にこの一番はオセロの角をとるチャンスだったように思えただけに、
朝乃山の敗戦にはがっかりしました。
休場続きの両横綱ですが下が引導を渡さないと、
「他もいないし出場したら横綱が本命」状態が継続します。
唯一の救いは白鵬が相四つを嫌って左から行ったこと。
朝乃山の右四つは、もはや上位が射程圏内に入っていることを証明しました。
十両では
「豊昇龍VS琴勝峰」の次世代対決も実現。
前回と真逆の内容になりますが、そろそろ革命を期待しています。