番付発表ということよりも、
番付そのものが注目されることは珍しい、
そんな令和2年春場所の番付発表。
38年ぶりの「横綱大関」。
スポーツニュースなどで
「鶴竜38年ぶりの横綱大関」
なんて書かれているのを見ると、
どこかに「カド番横綱」なるものがあると
勘違いする輩もいるのではないかと心配しております。
あくまで鶴竜が大関も兼ねるということです。
鶴竜がカド番ということではありません。
少し細かい話になりますが、
そもそも相撲界においての最高位は大関でした。
横綱という呼称は、綱を付けて土俵入りが許された名誉職的なもので、
かつては最強力士に与えられるものではなかったのです。
そのため、今は横綱昇進といいますが、
昔は免許されるのような言われ方でした。
あくまで地位ではなかったのですね。
だからこそ大関が空位になってはいけないのです。恐らく・・・
最後に推測的な話を持ってきてしまいましたが、
いよいよ3月場所がスタートします。
今回はベタですが、注目したい力士をひたすら書いていきます。
朝乃山
現時点では間違いなく、空位になった片側の大関を埋める第一候補。
ここ2場所2桁勝っているとはいえ、個人的には物足りないです。
11勝・10勝と来ていますが、あと12勝で33勝など細かい計算はせず、
今場所は一気に14勝くらいしておつりが出るほど勝って下さい。
本格的な四つ相撲に日本中が期待してます。
貴景勝
上位陣が軒並み崩れる中、多くのファンは貴景勝の大関としてのプライドを感じ
させてもらった初場所になりました。
しかし貴景勝本人としては、むしろプライドを壊されたことでしょう。
これを回復させるのは賜杯しかありません。
「大関貴景勝」としては初めて迎える地元大阪。
「良くも悪くもない普通の相撲」を見せつける時!
豊山
以前のブログにも書いたような気がしますが、入門時には石橋(現朝乃山)以上に期待が大きかった力士です。
ライバル朝乃山の優勝、徳勝龍の幕尻優勝、そして自身も優勝争い。
賜杯を随分と近い存在に感じてきたのではないでしょうか?
下剋上になっている現在、十分チャンスがある力士の一人です。
正代
次期大関候補と言われていた頃もありましたが、下の世代の躍進でいつの間にか影が薄くなっている正代。しかし先場所は13勝と千秋楽まで土俵を沸かせてくれる大活躍をみせ、正代ここにありを見せました。
そういえば九州も二桁勝ってます。先場所の相撲を取ることが出来れば、
次こそは三役定着できるはずです。今回は期待していいんだよね?正代。
琴ノ若
現在の相撲界において1、2を争うのサラブレッド力士。
わんぱく相撲から知っていたので、十両昇進まで停滞感がずっとありました。
しかし後輩達の活躍に触発されたのか、ここ数場所相撲が早くなり一気に入幕。
お父さんは相撲が遅かったので、琴ノ若は早い相撲を心掛けてほしいですね(笑)
失礼ですが、琴ノ若はまだまだ通過点です。
大奄美
石橋、小柳(現豊山)の活躍で置いて行かれた感を否めない坂元。
春場所朝乃山は大関とり、豊山は上位復帰です。
同時期の二人を意識しているかは分かりませんが、
約一年ぶりの返り入幕となる春場所では、差を縮める活躍を期待してます。
「令和最初の」も最後となる春場所ですが、
①開催か?②無観客開催か?③中止か?
沢山の有識者たちが開催の3ケースについて現在議論をしています。
色々な側面から様々な意見があるので、 軽々しい発言は出来ませんが、
開催しましょう!春場所!
この件に関しては、また別途で書くかもしれませんが、
今日はここまでといたします。