田中英寿って誰?何をした人?夫人も偉いのか?

ここ数日メディアを賑わせている「日大前理事長田中英寿容疑者の脱税事件」。
数年前のアメフトタックル事件だけでなく、田中前理事長の周りにはいつも色々な噂が立っていましたが今回は事件として扱われ、逮捕という結果になりました。

日大に関するお金の問題をこのブログで取り上げるのも「?」かもしれませんが、この田中前理事長は、元々アマチュア相撲界では選手としても指導者としても実績・影響のある人で知られており、相撲界とは切っても切れない人物です。今回は田中前理事長がどんな人物なのか?を相撲人として見ていきたいと思います。

そもそも何で逮捕されたのか?

工事事業者からリベートを受け取っていたという噂は以前からありましたが、今回日本大学医学部附属板橋病院の建て替え計画において背任行為が疑われ、その捜査の過程で現金が発見され、所得隠しと脱税の容疑で逮捕になったようです。

以下が今回の記事です。
※ネットニュースより抜粋

日本大学・理事長の田中英壽容疑者が、脱税の疑いで逮捕された事件で、隠していたとされる所得の総額が、1億2000万円にのぼることが新たにわかりました。この事件は、日大・理事長の田中英壽容疑者が、背任の罪で起訴された医療法人前理事長の籔本雅巳被告や、日大・元理事の井ノ口忠男被告らから受けとった現金などを税務申告せず、所得税およそ5300万円を脱税した疑いで東京地検特捜部に逮捕されたものです。関係者によりますと、田中容疑者は容疑を否認しているということです。その後の取材で、田中容疑者が隠していたとされる所得の総額が1億2000万円にのぼることが新たにわかりました。

最強相撲部のボス田中監督

日大相撲部出身の関取は全部で10名おり相変わらずの一代勢力にはなってはいるものの、最近では上位陣の排出数からなのか、埼玉栄や鳥取城北の方が勢力的には強いような印象を受けます。しかし90年代初期から2000年初期の頃には、当時増え続ける大卒力士の中でも日大相撲部出身力士は群を抜いて多く、日大相撲部出身者だけでまさに一代勢力と呼べるものでした。

全国の大学相撲部が目指す「全国学生相撲選手権大会」では、歴代2位の拓殖大学に大きく差をつける30回の優勝を誇る日大相撲部。田中監督は、7連覇達成中から絶対王者として君臨する日大相撲部を率い、 特定の部屋に限らず卒業生を入門させ 、まさにアマチュア相撲界と角界双方に顔が利くアマチュア相撲界のドンという印象を、相撲観戦を始めたばかりの頃の私は持っていました。

アマ相撲界の大鵬

テレビなどマスコミでは現在の「日大のドン」ぶりばかりが連日報道されていますが、元々は日大相撲部出身の選手です。当時その実力は知られていたようで、アマチュア時代に獲得したタイトルは合計34個。アマチュア横綱には最多タイの3度輝いております。また学生時代には学生横綱にもなっており、 嘘か誠か分かりませんが、一つ下の輪島が翌年学生横綱になれたのは田中選手が譲ったからだという話や、幕内力士になった輪島がアマチュアの田中に勝てなかったほど実力があったとも言われています。

 

なぜ相撲界に進まなかったか?

幕下付け出し制度もあるにも関わらず、アマチュア力士としてこれほどの実力があるのになぜプロに行かなかったのか?アマチュア時代に実績のあった力士であればあるほどその疑問は湧いてくるはずです。

結論から言ってしまうと「昔はプロという進路が今ほどメジャーではなかったから」というのが理由になると思います。

当時も幕下付け出し制度はあったのですが、相撲界は中卒からの入門が一般的だったため大卒力士に対する風当たりは強かったそうです。本当か分かりませんが、某学生横綱も部屋の先輩力士に潰されて関取にすらなれなかったという話もあります。。。ちなみに先日問題を起こした先代の高砂親方(当時長岡)も、入門する部屋は「古参の幕下力士がいない部屋」という条件にしていたようです。

また、実力もプロが圧倒的に強いとみられていたようで、それなりの強豪(自信がないと)でなければ角界入りという選択しなかったようです。

その後、角界入りした学生相撲出身の先輩力士たちが実績を残し、高卒力士・外国籍力士など入門者の多様性に、時代背景の要因も重なり、多くの学生相撲出身者(高校相撲出身者も含めて)が角界の門を叩くようになったのでしょう。

日大相撲部出身者を角界入りした力士目線でチェックすると、元小結智乃花が主将を務めた、4年生:智乃花、3年生:久島海、2年生:大翔山、1年生:大翔鳳、舞の海そして2年後に肥後ノ海や濱ノ嶋が入学の頃が目を引きますが、これは日大が空前絶後の7連覇をした後半のメンバーとその後輩です。昔に比べて入門しやすくなった角界と、先輩たちが実績を残した結果なのかもしれません。

紫雷への化粧廻しはどうなる?

相撲界への田中前理事長の影響は今なお大きいはずで、角界にいる現役力士や親方、アマチュア相撲の指導者などからすれば現在も「田中総監督・監督」「田中先生」だと思います。

十両や幕内土俵入りで力士が身に付ける「化粧廻し」。
日大出身力士は関取昇進すると母校から化粧まわしが贈呈されるようで、田中前理事長が贈呈している様子を、ネット上でも目にすることが出来ます。

先日の番付編成会議で新十両昇進を決めた芝改め「紫雷関」。長く幕下上位で相撲を取っており、ようやく十両昇進を掴みました。母校日大が揺れているタイミングではありますが、土俵上とは全く関係ありません。人生の晴れ舞台ですので、日大相撲部OBとしてしっかり祝ってあげて欲しいと思います。

最終的に紫雷の化粧廻しの話題に着地しましたが、本日はここまでとしたいと思います。

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日大田中理事長は何が凄いのかを説明します
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