力士になるには?-身長は?体重は?入門条件について-

お相撲さんになる方法

力士にはどうやったらなれるのか?

時々聞かれる質問です。 「○○大学の学生横綱が入門」というようなニュースを時々テレビで見るくらいで、ドラフト会議のようなイベントは聞いたことないし、実際みんなどうやってお相撲さんになっているのだろう?どうやって相撲界に入門しているのだろう?

そんな疑問を持っている方もいらっしゃることでしょう。今回は大相撲の新弟子検査や合格基準・受験資格など、大相撲の入門規定(条件)についてご紹介していきたいと思います。

新弟子検査を受ける

力士になる第一歩としては、まずは「新弟子検査」を受け、それに合格しなければなりません。テレビなどで、パンツ一枚の若者たちが身体測定のようなことをしているのを見たことがある方もいるでしょう。

逆に言えば、新弟子検査の受験資格を満たしており、体重や身長などの合格基準をパスすることが出来れば、誰にでも(貴方にも)「力士」としてデビューするチャンスがあるわけです。

新弟子検査の時期はいつ?

新弟子検査の様子が報道されるのが、卒業や入学シーズンに重なる春場所前が多いためなのか、新弟子検査は春に行っている印象が強いかもしれませんが、実際は毎場所行っています。

本場所が行われる数日前、一人でも入門希望者がいれば新弟子検査は行われているのです。入門希望者が沢山並んでいる様子の方が、テレビ的に見栄えするので、毎年最も入門希望者が多い春場所前を紹介するケースが多いのです。

新弟子検査の受検者が最も多かったのが、若貴フィーバー絶頂期だった平成4年春場所の新弟子検査で、史上最多160名もの新弟子がいました(旭天鵬(友綱親方)、若の里(西岩親方)、隆の鶴(田子ノ浦親方)をはじめ隆ノ若、旭鷲山など)。一方受験者ゼロで実施されなかったこともあり、平成19年名古屋場所・平成30年名古屋場所の前には新弟子検査は実施されませんでした。

新弟子検査合格基準【身長・体重】

新弟子検査の合格基準ですが、結論力士だけあって「体格」がほぼ全てです。

167センチ以上、67キロ以上

※ ただし春場所の新弟子検査受検者の中で【中学校卒業見込者に限り】
165センチメートル以上・65キロ以上でOKとなっています。

体格に関するこの条件をパスしたのち、内臓検査に合格することが出来れば、晴れて入門となり(それまでは見習い期間)、正式な大相撲の力士となることができるのです。

力士は相撲でお金を稼ぐのでいわゆるプロ。相撲をプロスポーツとしての観点で見た場合、その他のプロスポーツはある一定の能力値を超えないと(認められないと)、選手としてデビュー出来ないことに比べて、大相撲は体格条件を満たすことが出来ればプロとして舞台に立つことが出来るのです。

※以前はもう少し身長のハードルが高かったと記憶しますが、シリコンを入るなど危険を冒してまで入門するケースがあったので少し基準が下がりました。

第二新弟子検査

一時期この新弟子検査に加え「第二新弟子検査」という検査が存在しました(2001年~2012年)。

この検査は一言で言うと「運動能力があると認定されれば、少し体格が足りなくても入門できますよ」という検査でした。

前述に記載した「167センチ以上、67キロ以上」というのは実は十年ほど前に出来た新しい規定で、以前は「173センチ以上、75キロ以上」でした。その時代、「どう考えても運動能力が高いのに勿体ない!」「体格では少し劣るものの、今後大きくなるのだから能力があれば入門させるべき!」といったように、機会損失を防ぎ、チャンスを与える意味合いで実施されていたのがこの第二新弟子検査でした(実際には相撲人気の低迷で入門者が減少していたので門戸を広げる意味合いも強かったですが)。

運動能力の試験として行われていた競技は「背筋力、ハンドボール投げ、握力、上体起こし、垂直とび、反復横とび、50m走、シャトルラン」です。

ちなみにお茶の間でも人気の豊ノ島はこの第二新弟子検査での入門者です。もしもこの二次検査での条件緩和がなければ、今日の豊ノ島の相撲と笑いはなかったかもしれません。

その後、全体の条件が緩和されたことにより第二新弟子検査は廃止され、現在は冒頭でご紹介した条件で落ち着いています。

新弟子検査の受験資格とは

ここまでご紹介してきたのは新弟子検査の合格基準ですが、そもそも新弟子検査を受けるには受験資格が必要になります。ここから先は、そもそもの受験資格に目を向けて見たいと思います。

新弟子検査を受けるための受検資格は下記の通りです。

義務教育終了、23歳未満

※以前は中学生が学校に通いながら本場所の土俵に上がる「中学生力士」が存在したり(北の湖など)、大学卒業後27歳での入門した成松(のちの智乃花)などもおりました。

ここまで書いてきた合格基準と合わせて総合的に見てみると「ある程度身体の大きい若者」にすれば相撲界は比較的門戸は広いわけです。

この受験資格をクリアしていれば、 入門したい部屋の師匠が相撲協会宛に検査届を提出して新弟子検査を受けることが出来ます。

比較的門戸の広いと書きましたが、昨今この条件でもなかなか新弟子希望者が現れず(合格基準の緩和はしましたが)、その打開策として年齢制限を少し緩和しました。

「日本相撲協会が指定している社会人や大学のアマチュア大会で一定の成績を残した人については25歳未満であること。 」

要するにある程度実績者であれば、23、24歳でも入門可能となったわけです。

十両優勝した一山本などは、この制度がなければ誕生しなかった力士なのです。23歳、24歳といえば大学を卒業して1-2年の年齢。これまでは大学卒業後、やはり諦めきれなかった選手や、学生時代に実績を残せなかったり、資格失効しており入門に躊躇した選手、卒業後に実業団横綱やアマチュア横綱などのビッグタイトルを獲得したものの、既に年齢制限を超えているケースなど、「あとほんの少し緩和されていれば」と悔やまれるケースもあったと思います。

しかしこの変更は若干ではありますが入門者への救済になりました。

未来に向けて門戸は広く

学生出身力士が増えてくると、中卒叩き上げ力士や外国出身力士との比較論争が巻き起こり、相撲界の下積みや文化の継承などにも話題が及ぶことがありますが、個人的に可能性が広がるのはいい事だと思っています。

この年齢制限の緩和だけでなく、これからも色々と相撲人口の底上げをする施作を考えてもらえると嬉しいです。ちなみに舞の海が入門時に身長が足りずに一度新弟子検査が不合格になり、シリコンを注入して再度新弟子検査を受けた「舞の海シリコン事件」以降、幕下付け出し(三段目付出し含む)に関しては、体格検査はなくなりました。たしかに体格で劣っていたとしても、既に相撲で実績があるわけですので、心配はないですね。

更新:2021年12月

 

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