力士のSNS解禁はいつになる?

力士のSNSから約2年

力士のSNS使用が禁止になって、早いもので2年以上が経ちます。

数年前までは、関取衆だけでなく多くの幕下以下の力士達も、Twitterやインスタグラムを使って、何気ない日常や部屋の様子をインターネットで紹介していたのですが、現在は力士が個人的にSNSを使用することは禁止になっているので、ネット上で検索をしても、SNS使用禁止になる以前の投稿を見ることしかできません。そもそも力士のSNS使用が禁止になったのはいつからだったでしょうか?

力士のSNSが使用禁止になったのは2019年11月。阿炎がインスタグラムに投稿した、若元春との動画が炎上したことが発端となっています。

私個人としては、当時の阿炎のキャラクターと若元春との仲の良さを考えたら、「悪ふざけ」程度の感覚で、少し騒ぎすぎで気の毒だと思う部分もあったのですが、当時の協会としては、日馬富士と貴ノ岩問題からまだ日も浅く、神経質になっていた時期でもあったので、タイミングの悪さもあったように思えます。

 

ともあれあの騒動以降、力士達のアカウントに新規での投稿はなくなり、ほぼ凍結状態となってしまいました。

今回は、改めてこの「力士とSNS」ついて考えたいと思います。

そろそろ再考の時期か?

ここまでSNS使用が禁止になった経緯を簡単にご紹介しましたが、個人的にはそろそろ活用について再考する時期になったのではないか?と思っています。

というのも、奇しくもSNSの使用が禁止になったタイミングは、ほぼコロナがスタートしたタイミングでもあり、様々な事に制限がかけられ、今後変更していかなければならないことが出来てきたからです。

他のメジャーなスポーツ(相撲はスポーツかという議論は置いておいて)に比べて、大相撲は距離の近さを感じる機会が多いことが大きな魅力の一つだと思うのですが、コロナ禍において、体型に伴う健康面、生活様式や稽古方法など、大相撲は、最もコロナ禍で影響を受けてしまう可能性が高い競技となってしまいました。

本場所の中止や無観客開催、人数制限での開催。部屋内での集団感染や接触。人数制限が撤廃された後もコロナの状況は変わらず、ここ数年協会の売上は減少をし、突然の休場も多発するため、盛り上がりに欠ける部分もあります。

そんな背景もあってなのか、ファンクラブの設置や電光掲示板の販売、プレミアムシートの検討もしているそうですが、これまでのタニマチや富裕層、コアなファン層に対してのアプローチという基本姿勢があまり変わっていないような印象も受けます。

もちろん新サービスということで売り出すのも良いのですが、SNSのように「特別感」ではなく、いつでも気軽に接することや、身近に感じることが出来るサービスの方が、 やはりファン層拡大のためには必要です。

コロナになってファンとの距離が離れた分、その距離を埋めるためのツールとしてSNSの使用に関しては、その可否はさておきそろそろ再考する時期になったのではないでしょうか?

力士とSNSの危険性は理解できる

「多分ないんじゃないか。ちゃんと使えればいいが(過去に)そうなったことがない」

力士が個人としてSNSを使用することについて芝田山広報部長(元横綱大乃国)は、昨秋こんなコメントを残しています。

さらに協会が公式アカウントを運営していることにも触れ、こんなことも言っています。「協会は組織としてまっとうな使い方をしている。若い者は、受け狙い、『いいね』とかもらいたくてやっている。危険性がある。面白いと思ってやっても、迷惑行為になる」

SNSが禁止になった当時は、力士を近くに感じるための手段として個人での使用禁止に私は反対でしたが、最近の部屋公式のアカウントが運営されている様子などを見ていると、協会側の言い分も何となく理解できます。

世間では会社(組織)に所属していても、多くの若者がSNSのアカウントを持ち、日々投稿をしています。なぜ相撲協会だけNGなのか?そんな風に感じる方もいると思います。

一般社会においても、仕事に関することや、企業としてのスタンスで投稿をし、炎上になるケースを度々見かけると思いますが、力士の場合は(特に幕下以下)、公私の棲み分けが難しく、24時間力士という立場にあるので、炎上する可能性が一般人よりも高くなるはずなのです。

若者が多い相撲界ですので、相撲協会の執行部としては「ノリ」での投稿というリスクはなるべく避けたいのでしょう。

SNSの教育や部屋アカウントの充実を

とはいえ巡業も減少し、特に地方の相撲ファンにとってはなかなか力士を身近に感じる機会も減ってしまいました。

やはり力士達の日常に、もっと触れたい・感じたいと思っている相撲ファンやスー女達は多くいるはずです。

そんな声や要望に対して、リスクを最小限に抑え力士達の日常を届けるために、現在複数の部屋が行っている、公式アカウントを全ての部屋ごとに開設して、運用して頂けないのでしょうか?

部屋によって更新頻度やクオリティーも異なってくるとは思いますが、推しの部屋や所属力士についての「ささいなこと」でも垣間見えるような環境を作って欲しいなと思います。

そして個人の使用に関しては、SNSの教育に関して講習を実施、理解度をチェックして使用許可を出すなど対策を行い、少しでもファンと触れ合える機会を増やして欲しいです。

ぜひSNSについては再考を!

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