開かない扉【歴史を変えた照ノ富士の低迷】

横綱稀勢の里が誕生後、何となく新時代みたいな
雰囲気になっていますが、実際は他の横綱と同世代なわけで・・・。

若手の上位挑戦が話題になった名古屋場所でしたが、
上位定着はもちろん、その上を目指すには
もう少し時間がかかるかなという成績に終わりました。

なかなか進まない世代交代と、長く続く白鵬政権。
これまでの歴史を紐解くと、必ず10年周期くらいで
次の時代を担う力士が現れたものですが、
今回は現れません、いつになったら現れるのか・・・。

いえいえ、とっくに現れていたんです。

何度か書いたかもしれませんが、
照ノ富士の怪我は相撲の歴史に大きな影響を
与えたのではないかと、私は思っています。
スケールの大きな相撲と、懐の深さで上がってきた照ノ富士。
部屋の閉鎖のため、移籍せざるえなくなりましたが、
移籍先が日馬富士や安美錦など稽古相手に恵まれる最高の環境。
そしてタイミングもこれから伸びる時期。
最高の付き人駿馬との出会い。
順調に番付を上げ、優勝、大関昇進。
白鵬とがっぷり四つになり寄り切った時、
時代が変わる事を確信しました・・・。
上位陣の入れ替えも、遅くない数年後にやって来る!
まだまだ甘いところもあるものの、
徐々に直していけば、平成生まれ初の豪快な横綱誕生!
そう思っていました・・・。

あの怪我と、無理しての出場以来、照ノ富士は怪我と戦っています。
状態の良い時にはあの才能の片鱗を見せ好成績を残しますが、
怪我の再発がある為、以前の豪快さとはいかず、
中々継続して成績を残すことが出来ません。
騙し騙しでも8番、9番は勝っていますが、
残念という以上の無念さを感じます。

ここで何度言っても仕方ないんですが、
何とかならないのでしょうか?
以前も公傷制度の見直しについて書きましたが、
状態によっては複数場所の休場なども公傷扱いとか。

新たな記録が生まれた名古屋場所ですが、
新時代の開きかけた扉を、
再びこじ開けることが出来る状態に、
一日も早く戻って欲しいと切に願っています。

横綱白鵬誕生後、最も可能性を感じた力士が、
このまま優勝1回の大関で終わるのは
あまりにもったいない!

照ノ富士の時代が来ない
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