秋場所前半戦、土俵を湧かせた阿武咲が
早くも新小結に昇進しました!
期待の若手が三役昇進ということで、序盤から注目されそうです。
先場所は、上位陣がかなり抜けた状態での二桁→三役ですので、
上位陣が土俵に戻ってくる今場所こそ、真価を問われます。
とはいえ、進退の懸かる鶴竜に引導を渡すことになるかもしれないですし、
休場明けの上位力士達と序盤からあたる阿武咲は、
意外とキーマンになるかもしれないですね。
それにしても新入幕から3場所連続二桁勝利は、
照国以来史上二人目という凄い記録とのことで、
阿武咲が期待の力士というのもうなずけますね。
(もはや照国をリアルタイムで知っている人が少ないと思いますが。)
そんな中、個人的に期待するのが、
「稀勢の里VS阿武咲」の一番!
期待されて入門し、18歳で十両昇進と順調だった阿武咲。
ところが十両昇進後、幕下陥落をするなど、
一時期低迷していた時期がありました。
たしかにスッと上がって来ると思っていたのが、
いつまでたっても上がって来ないな・・・と思った記憶があります。
そんな相撲界で初めて挫折を味わった頃、
当時大関だった稀勢の里が稽古を付けてくれたそうです。
どうやら阿武咲を気にかけていたらしいのですが、
幕下陥落する程度の力士に、横綱候補の大関が・・・異例です。
共に入門時から期待され、若くして十両昇進。
そんな阿武咲の気持ちが唯一分かる力士だったのかもしれません。
鳴戸部屋と阿武松部屋、師匠の現役時代の雰囲気や、考え方も
どことなく似ている気がするので、何かを感じたのかもしれません。
翌場所、十両復帰を果たした阿武咲のその後はご存知の通り。
あれから月日が流れ、三役と横綱。
九州場所、手加減なしの一番がついに実現します。