貴乃花親方突然の退職と部屋の閉鎖。
住み慣れた部屋からの引っ越し後、
落ち着く間もなく九州へ。
旧貴乃花部屋の力士達にとっては、色々な意味で
今場所は特別な場所だったと思います。
そんな中、象徴である幕内最年少の部屋頭、見事にやりました。
派手さはありませんが頑なに自身の相撲に拘り、
よく前に出ていたと思います。そして14日目高安戦に見られたように、
立ち合いの当たりも大関を凌駕していたのではないでしょうか?
成績が悪ければ、稽古に集中出来ない部屋の閉鎖騒動を
前師匠が作ったと言われ、1年後に好成績を上げれば
やはり環境が悪かったと言われたはずです。
「平成の大横綱の教え」を証明するには、
極端な話今場所がラストチャンスだったのではないでしょうか?
そして最高の形で元弟子が証明した形になりました。
体格に恵まれない中、努力と精神力で土俵に立ち続けています。
勢いで上がったり一瞬の活躍で目立つ力士が多い中、
無駄口を叩かず、表情を変えず、
成績の割に騒がれず一歩一歩着実に登ってきた力士。
常に「足りない自分と戦っている」侍の匂いがします。
いよいよ主役に踊り出て、来年はプレッシャーが掛かる
土俵が多くなるかもしれませんが、
平常心を貫き通してほしいです。
私事ですが、相撲の歴史と文化を愛し力士をリスペクトしているので、
個人の優勝に対して応援をすることは殆どありません。
しかし今場所は泣けました。
場所入りで前を歩く貴健斗。
貴ノ岩や貴源治に、その付人達が見守る支度部屋。
貴乃花部屋最高のエピローグに胸熱くしたのは、
私だけじゃないはずです。
世間は大関と騒ぎ出すでしょう。
しかしあえて言わせてもらいます。
22歳3ヶ月、前師匠はすでに横綱でした。
大関とは言わずその先を目指して下さい。
※今場所はゲン担ぎで、意図的にブログを更新していませんでした(笑)