角界一の名門部屋出羽海部屋千秋楽祝賀会
2018年秋場所千秋楽
日時:2018年9月23日(日)
場所:京王プラザホテル
参加関取:御嶽海
平成30年秋場所の千秋楽祝賀会は、出羽海部屋に参加させて頂きました。
出羽海部屋と言えば、歴代最多9人の横綱を輩出。部屋を率いた親方のうち3人が相撲協会の理事長を務めた出羽海一門の総本家。現在も理事数に現れるように、相撲界で最も勢力を持つ名門です。
相撲の歴史に少しだけ詳しくなり始めた頃から知る、角界の名門部屋なだけに、一度は千秋楽祝賀会に参加してみたいなと思っていたのですが、たまたま知り合いの方が、元幕内鳥羽の山さんとご縁があり参加させて頂くことになりました。
祝賀会会場は「新宿京王プラザホテル」。
誰もが知るホテルで行うあたりが、「名門部屋」っぽい印象も受けますが、本心を言えば出羽海部屋で開催して欲しかったです。(建物に入りたかった・・・)
現在この名門部屋を率いるのは、元幕内小城乃花の第11代出羽海親方。
常ノ花(元横綱)⇒出羽ノ花(元幕内)⇒佐田の山(元横綱)⇒鷲羽山(元関脇)と続いた系統の中で、その重責を果たしています。
祝賀会らしい雰囲気
高校時代慣れ親しんだ新宿駅なので、方向音痴の私でも迷うこともなく地下通路を通り、いざ京王プラザホテルへ。
祝賀会会場の入り口には、先の名古屋場所で初優勝を飾った御嶽海のミスサイズの優勝額が飾ってあり、名門出羽海部屋久々の優勝を部屋全体で祝福している雰囲気を感じました。
祝賀会冒頭挨拶も、そんな御嶽海の初優勝話の盛り上がりからスタート。
昭和初期には番付の片側を埋めるほどの幕内力士を擁した、大相撲界屈指の名門出羽海部屋ですが、一時期は関取がゼロになる時期もあり、現在も優勝したとは言え関取は御嶽海一人という何とも寂しい状況。
しかし、会場一杯に詰めかける参加者の多さに、歴史の重みと積み重ねてきた人脈を感じました。
敷居を高くせずに開けた部屋を作ろうと、現在の親方は尽力しているという話も聞きましたが、出羽海親方がテーブルごと丁寧に挨拶周りをしているのを見ると、関取の数が少なくても部屋が衰退しない理由を垣間見た気がしました。
御嶽海人気は秋場所も続く
大勝ちすれば大関か?という期待もあった御嶽海ですが、今場所は9勝6敗。
関脇での勝ち越しなので悪くはないのですが、先場所の優勝やこれまでの実績を考慮すると良くもなく、、、正に可もなく不可もなくの御嶽海の秋場所。
とはいえ、やはり先場所の優勝効果はまだ続いており、会場では御嶽海を囲む人が後を絶ちませんでした。
最終的には椅子に座る御嶽海の前に列が出来て、さながら即席撮影会。
部屋関係者は、「次はぜひとも大関を!」と期待を寄せているのでしょう。
さて、そんな新鋭御嶽海とは逆に、祝賀会の中では今場所をもって退職をされる元大錦の山科親方を称え、大錦時代の活躍を紹介する動画を流す時間がありました。
親方の退職や、その現役時代を紹介するようなイベントを見るのは始めてでしたが、若い世代が「佐渡の怪童」と呼ばれた現役時代を知るような、古きを訪ねる時間を作るのもまた、出羽海っぽいなと勝手に感慨深い想いになりました。
ということで、今回始めて参加させて頂いた出羽海部屋の千秋楽祝賀会ですが、いつも参加している貴乃花部屋に比べると参加者の年齢層が高く、千秋楽パーティーという呼称よりも、祝賀会という呼び方の方がしっくりくるような印象でした。
今度はぜひ部屋でやるイベントに参加させて頂けないでしょうか??
出羽海部屋に古くから伝わる伝説の火鉢を見てみたいです。