両国のウランバートル
先日ウランバートルに行って参りました。
ちなみにウランバートルと言っても、モンゴルのウランバートルではなく、両国にあるモンゴル料理店のウランバートルです(笑)。
以前から両国に行った際、店の前は何度も通っていたのですが、お店自体にはなかなか行く機会に恵まれませんでしたので、今回満を持しての初潜入です。
陸奥部屋が生んだ三役力士
こちらのお店「ウランバートル」ですが、陸奥部屋の元小結白馬のお母さんが経営されている本格モンゴル料理のお店です(白馬が現役中にお母さんが始めたお店を手伝っているようです。)
白馬について少しご紹介させて頂きます。
白馬は2000年に立田川部屋から初土俵を踏んだ力士でしたが、その年のうちに部屋が消滅したので陸奥部屋に移籍、実質陸奥部屋で育った力士です。
軽量のため苦労をしましたが着実に番付を上げ、現在の陸奥親方(元霧島)が部屋を興してから始めての三役力士となりました。
しかし、その1年後には八百長に関わったとされて引退。
八百長問題で引退した力士にベテランが多かった中、白馬は幕内下位~中位で勝ち越せる力が付いた頃、年齢もまだ20代だったので、志半ばでの非常に残念な引退でした。
ちなみに奥さんは時天空の妹さんです。
力士白馬を感じることが出来る店内
「ウランバートル」へのアクセスは、両国駅東口から約3分と非常に立地が良い場所です。両国の街をある程度知っている方に分かりやすく説明すると、回向院前の通りをライオン堂方面に歩いてたかはし布団店の手前側辺り、モスバーガーのちょっと前です。(ここまで知ってたらそもそもウランバートルを知っている)
入口の階段を登ると傍らには、20年以上前?の陸奥部屋稽古土俵で取られた集合写真が飾られています。十文字に星誕期、豊桜に琉鵬、霧昇までいます。
懐かしの陸奥部屋の面々が、モンゴル料理の前菜として迎えてくれます。
店内にはモンゴルの楽器や民芸品のような物が飾られていますが、すぐに目に入ってくるのが白馬の大銀杏です。そして、稽古場の札。モンゴル文化の色が強い店内ですが、力士白馬も合わせて感じることが出来ます。(それをカシャカシャ撮っている時点で、何しに来てるんだかという状態ですが(笑))
懐かしの陸奥部屋の面々
元小結白馬の大銀杏
本格的なモンゴル料理
肝心の料理ですが、ウランバートルの料理は日本人向けのモンゴル料理ではなく、本格的なモンゴル料理です。(現地の人は否定するかもしれませんが)
注文したものをいくつかご紹介すると、まず代表的なモンゴル料理である「ボーズ」。例えると小籠包のような感じです。
続いてモンゴルのピロシキ「ホーショール」。豊昇龍みたいな名前のこの料理ですが、よくあるようなないような味・・・上手く例えることができません。でも美味しかったです。
メインは名物料理「骨付き羊肉の塩茹で」手袋とナイフが付いてきて、削ぎ落して食べます。ナイフの切れ味が悪すぎて苦戦しました。脂が多かったのが印象的。肉の味がそのままなので、ジビエ系や脂っこい物が苦手な人は難しいかもしれません。
当日はあいにくの雨だったのですが店内は満席。そして我々以外全員モンゴル人。彼らがみな大きな器のようなものを共通して注文していたので店員の子に聞いたところ、正体はミルクティー。
モンゴル人は雨の日にはミルクティーを飲む文化があるそうです。物は試しと頼もうか検討したのですが、モンゴルのミルクティーは塩味がするらしく、あまり日本人には合わないと店員の子が教えてくれたので今回はやめました。
各テーブルには羊の骨のおもちゃ(サイコロのように転がして出た目で遊ぶ)や、
味付けをするための岩塩などが置いてあり、中途半端に日本人好みを目指したお店ではなく、モンゴル人が故郷の味を楽しめるお店のようです。モンゴル力士が来店したり、テイクアウトするのもうなずけました。
モンゴルを感じたい人は一度足を運んではどうでしょうか?
代表的なモンゴル料理であるボーズ
ホーショール
名物料理の骨付き羊肉の塩茹で
ウランバートル
http://ulaanbaatar-ryogoku.jp/
東京都墨田区両国3-22-11
両国ウィルストンハイツ201
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