ついにやりましたね。
稀勢の里とそのファンにとって、「嬉しい」という
安っぽい言葉は使われたくないと思います。
「感無量」とはまさにこの瞬間に使う言葉ではないでしょうか?
優勝賜杯を抱くことは凄いことなんですが、
今回ほどそれが難しいことだと感じたことはありませんでした。
「堅くなりすぎ、もっとリラックスを。」
常にそのように言われ続け、
今場所も終盤近くまで、「まだ不安」というコメントを、
twitterで沢山見かけました。
笑わない仏頂面の稀勢の里。
緊張しすぎの稀勢の里。
色々言われますが、
命がけで戦う場所にいる漢に、笑っている暇はない。
命がけで戦う場所にいる漢は、常に極限状態にいる。
私はこれが真意だと思っています。
以前このブログに書きましたが、
誰よりも命がけで戦っているんですから。
そりゃ緊張しますし、笑えないですよ。
笑わない、話さない、話しても口下手。
典型的な「力士」である稀勢の里ですが、
支度部屋のインタビューはどうなるか期待してました。
予想通り、まだ場所中のため気を張ってる様子。
特に気の利いたコメントはありません。
そして笑顔もなし。
安心しましたよ。
それこそが稀勢の里です。
恐らく最後に見せた涙だけで、ファンは十分でしょう。
横綱昇進は確実っぽいですが、
来場所以降、周りはさらに目の色を変えてくるでしょう。
優勝なしの呪縛からのがれた稀勢の里との戦いに注目しています。
二子山部屋初代鬼の教えの魂は、
まだ現役の土俵にも生き続けていることを実感した
稀勢の里のインタビューでした。
努力は必ず報われる!
全国に勇気を与える優勝でしたね。
そして昨日のブログで書いた貴ノ岩、
初の挑戦権で見事な相撲、
真摯に相撲と向き合う二人に感動をもらった14日目でした。