九州場所誰が優勝するか?

一年納めの九州場所が始まります

ブログの更新をサボっているうちに、「あっ!」と言う間に10月が過ぎ去り、番付発表も終わり、いよいよ来週からは一年納めの九州場所がスタートします。

先日九州場所の番付表も自宅に届きました。そんなわけで、今回もいつものように、自分勝手に来る九州場所を展望したいなと思っています。

お付き合いのほど、よろしくお願いします。

貴景勝第74代横綱を掴めるか?

九州場所を迎えるにあたり現段階で最大の注目は、何と言っても大関貴景勝の「綱取り」でしょう。

秋場所物議を醸した千秋楽決戦で勝利を納め、4回目の優勝を飾った大関貴景勝、九州場所では春場所に続いて綱取り場所を迎えます。

秋場所の優勝が「11勝」と低い数字だったことに関し、厳しめの意見も一部ではありますが、現在横綱が照ノ富士唯一人しかいない状況の相撲協会にとって新横綱誕生は内心望んでいることであり、何より優勝は何勝であっても優勝です。

そんな貴景勝、怪我の状況など体調を心配する声もあると思いますが、初土俵から9回経験している九州場所のうち8場所で勝ち越しをしており、 非常にゲンの良い場所というデータがあります。

平成28年 十両3枚目:12勝3敗(十両優勝)
平成29年 前頭11枚目:11勝4敗(殊勲・金星2つ)
平成30年 小結:★13勝2敗(優勝・殊勲・敢闘)
令和元年 大関:9勝6敗
令和2年 大関:13勝2敗(優勝)
令和3年 大関:12勝3敗
令和4年 大関:12勝3敗(優勝同点)

「ゲン」という側面だけではありますが、常に「もう一つ上がある」と話している貴景勝にとっては、大きなチャンスかもしれません。

 

 

照ノ富士は出場するのか?

綱取りはさておき、一人横綱の照ノ富士は出場するのでしょうか?

九州のファン達にとっては、一年に一度地元で見ることができる「本場所での横綱」ですので、多くのファンが出場を望むでしょうが、個人的には休場した方が良いのでは?と思っています。。。

巡業で取組をしていたり、稽古をしていたとしても、やはり本場所の土俵は異なってくるはずです。

中途半端で出場⇒また負傷。となってしまうと、流石に進退を問われる可能性もあるのでここはもう一場所様子を見て・・・では如何でしょうか?

休場を続けると緊張感も持続する必要があり、出場との兼ね合いは本人が決めるしかないのですが、豪ノ山との稽古結果や、今場所初日の相手を考えた時、現段階ではあまり出場にメリットを感じません。

その実力から、初日から連勝を続けることが出来れば、場所の中で乗って行けるとは思いますが。。。

成長見せるか?豪ノ山

平幕上位で楽しみなのが、まずは豪ノ山。先場所は自己最高位の前頭5枚目で見事9勝6敗と勝ち越しましたが大関戦では黒星。今場所もほぼ同じ位置になるので、再戦の可能性は高く、その中でどれだけ良い内容の相撲が取れるのかは大いに注目です。「若手」と言われているのは一瞬。まず三役までは一気に昇ってほしい。

三役復帰が注目される中、筆頭どまりだった朝乃山。巡業中に負った左足の怪我が気になります。朝乃山に関しては横綱を望む声も多くありますが、「横綱を狙える最右翼」だった朝乃山は謹慎前のことであり、同世代の力士達も苦戦し始めている現在のポジションは「三役復帰を狙う力士」です。上位戦において、現在の大関三役力士達を圧倒する相撲を取らなければ、残された時間は少なくなってきます。

秋場所10勝を挙げた高安が、九州場所では上位と当たる3枚目まで戻ってきました。白鵬にもその実力を高く評価されている元大関。九州場所の高安の活躍が、上位陣の成績や優勝争いに大きく影響を及ぼしてくるでしょう。そして勿論高安自身の成績と結果にもさり気なく注目をしておきます。

三役陣から主役は生まれるか?

今年誕生した二人の大関にも触れましょう。

まず秋場所新大関で迎えた豊昇龍。序盤、中盤の連敗により後が無くなった状態からの連勝で何とか新大関場所で勝ち越しを収めましたが、気持ちが空回りしており、本来の良さが出ていませんでした。

幕内随一の気持ちの強さを持つサラブレッド。叔父さんの言うように「大関」に慣れずに駆け抜けるつもりで九州場所で一年を納めましょう。

そして大関2場所目をいきなり角番で迎えた霧島。2勝2敗になった際は心配もしましたが、こちらも最終的には9勝6敗と星を整えました。とはいえ、豊昇龍と共に物足りなさの残る成績。

霧島に関しては攻められながら逆転の投げ技などが目立ち、「終わってみれば10番」そんな印象があります。抜群の運動神経を持ち、幕下時代から注目していた霧島。「霧馬山の方が強かった」なんて言われないよう、九州場所は大関初二桁を!

ここ最近、上位陣の不振や不在を振り払うように場所を盛り上げてきた力士、大栄翔と若元春。

4場所連続関脇となる若元春。ここ2場所は9勝と二桁にあと一歩届きませんでした。若隆景が復帰する九州場所、来年も大関候補と呼ばれるか?それとも三役の常連になるか勝負の場所。

今年5場所中、4場所で二桁勝利を上げている大栄翔。先場所千秋楽も勝っていれば優勝決定戦という内容でした。令和5年ラストを二桁で締め、来年再び大関挑戦の大栄翔が見たい。

九州場所入幕組がアツイぜ

この九州場所は新入幕する力士が多く4名。これは2013年夏場所以来約10年ぶりとのことだそうです。

その顔ぶれ、東白龍、美ノ海、狼雅、北の若。ここ数場所、新十両を決めた力士達が派手だったので、何となく地味な印象もありますが(ファンの皆様すみません)、 皆十両で力を蓄えた力士になるのでどこまで通用するのか楽しみですね。

美ノ海(ちゅらのうみ)という「四股名で出身地が分かる系力士」という、私が好きなタイプのやつです。沖縄というと琴椿さんのイメージが強いのですが、弟の分も活躍して沖縄力士のアイコンになって下さい。

インテリ力士東白龍。「叩き」のイメージが強いのですが、同級生貴景勝と対戦するためには前に出ないとその地位まで行くことは出来ないでしょう。部屋の先輩東龍が不振の中、玉ノ井部屋を背負います。

元高校横綱北の若。入門時の期待からすると、ここまで長い道のりでした。北の富士さんから「勝ち越しが遅い」と言われたそうですが、相撲も遅い(と言うより長い)です。平戸海や大の里は同級生、のんびりしていられないのが分かります。

個人的に相撲内容が大好きな狼雅。正攻法で綺麗な相撲を取るとずっと思っていたので、こちらもようやく入幕という印象。朝乃山とも互角に四つ相撲を取れていたので四つに組めば幕内でも十分やれると思うのですが・・・。注目しています。

新十両だった秋場所で12勝を挙げ、相撲ファンの誰もが注目している大の里。九州場所では十両5枚目まで番付を上げ、星次第では初場所入幕の可能性もあります。今場所新入幕組は、大の里に話題も浚われないよう、話題となるような活躍を期待してます!

マグレとは言わせない熱海富士

秋場所千秋楽まで優勝争いを引っ張り、大関貴景勝と熾烈な優勝争いを繰り広げた熱海富士。九州場所は8枚目で迎えます。

相手も研究をしてくるであろう今場は、成長の真価が問われるはずです。以前も書きましたが、可愛いキャラを脱して上に行く存在に!

ここ数場所成績が振るわず番付も降下中の玉鷲。鉄人も年齢には勝てないのか?沢山の相撲ファンが玉鷲の笑顔に癒されてきました。玉鷲のファンサで相撲を更に好きになった方も多くいるでしょう。相撲ファンはまだまだ玉鷲を愛しています。幕内二桁の地位ではありますが、今場所は勝ち越して場所後の休みを楽しい気分で過ごして欲しい。

交通事故級の怪我から復帰した友風。幕内復帰したことだけでも凄いことです。ここから先の友風は、同じ怪我をした人達に更に勇気を与える時間になります。再びインタビュールームで涙を流す友風を見たいファンは大勢います。

まだまだ書きたいことは沢山ありますが、とりあえず今日はここまで。

九州場所まであと一週間あまり。

 

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