ちゃんこの名店が立ち並ぶ両国
相撲の街なだけあり、多くのちゃんこ屋さんが立ち並ぶ「両国」。
日本初のちゃんこ屋さん「川崎」
国技館からほど近い老舗「巴潟」
吉葉山が興した宮城野部屋を改造した「吉葉」
元大関大内山の自宅を改造した「大内」
気が付けば両国を代表する店舗になった「ちゃんこ霧島」
寺尾のお兄さんがスタートさせた「ちゃんこ寺尾」
など、その建物や創業者などから、テレビやメディアで紹介されたりすることも多い店舗たちですが、今回ご紹介するお店は長く両国で続く家庭的な小料理屋風なお店。
ちゃんこ友路です。
知名度だけで言えば、ここまで挙げたお店に比べると、知られていない感じもしますが、実は知る人ぞ知る名店。
一軒家型のちゃんこ屋さん
ちゃんこ友路の創業は1969年。
1969年と言えば国技館はまだ蔵前にあり、大鵬の45連勝が止まった年。創業から50年を超え、数あるちゃんこ屋の中でも老舗の部類に入ります。
国技館から駅に向かい、少し路地を曲がったところに位置する巴潟から、さらに進んだ駅からも近い場所に店を構えているので、以前から何度も前は通過していたのですが、地元に密着した割烹料理っぽい雰囲気に、少し敷居の高さを感じて、なかなか訪れる機会がありませんでした。
しかし、先日ついに訪問することが出来ました。
今回は断髪式の後に訪れたためお店に着く時間が中途半端(開店まで少し早い時間帯)だったのですが、予約の際に「断髪式の帰りですか?」と聞かれ、終了後に来てもらって大丈夫と言って頂くなど、その雰囲気から一見は入りづらそうですが、全くそんなことを感じさせないとても親切なお店です。
サービスに関しても、店員の方が非常に目配りや気配りの出来る方で、鍋を作って頂けるのはもちろん、料理を出すタイミングや、注文取りや程よい声かけ(「今日はお相撲ですか??」とか)など気持ちが良い対応です。
お店は2階建ての作りで、1階にカウンターとテーブル席、2階には座敷もあり、小料理屋風の落ち着いた内装です。
「実際に行ったことがないけど、人を連れて行く(招待する)のが不安」
始めて行くお店の場合、こんな悩みがあると思いますが、友路の接客と雰囲気なら安心です。※味はこの後ご紹介します。
SNSによると、この暖簾は冬用だそうです。
@chanko_tomoji
こういう看板がいい味だしてます
ゴマみそ味のちゃんこ鍋
友路では、ちゃんこ鍋の味付けを「ゴマみそ味」と「ポン酢味」の2種類から選ぶことが出来ますが、おススメは「ゴマみそ味」。
他のお店でも「ポン酢味」と言うのは見かけると思いますが、「ゴマみそ味」を味わえるのはココ「友路」だけです。
ゴマ味噌と聞くと、少し濃いイメージを持たれるかもしれませんが、ボリューム満点の海鮮たちが上手く絡んでくれるので、しつこさは感じず、ゴマの良い香りが食欲をそそり、〆のうどんにもこのゴマみそが良く合います。
ちゃんこ鍋は1人前3080円(ゴマ味噌味とポン酢味を選べます)
18種類の具材で盛りだくさん(メカジキ・シャケ・タラ・ホタテ・エビ・ハマグリ・ワタリガニ・トリツミレ・豚肉 ・かまぼこ・油揚げ・白菜・小松菜・マロニー ・豆腐・長ねぎ・えのき)
河豚ちゃんこ1人前4180円で、こちらはポン酢味のみです。やはり友路でしか食べる事が出来ないゴマ味噌にしたいですね。
友路は元々割烹料理屋だったそうですが、ご主人も割烹料理店で修行していたそうなので、 お刺身はもちろん、ふぐの唐揚げ、焼き物、酢の物など和食メニューも充実しています。
コースのお刺身
こちらもコースの ふぐの唐揚げ
「色々食べたい」と言う方には、ぜひコースで予約をして頂くことがおススメです。
積極的に情報発信しているわけでもなく、正直なところ、冒頭で紹介した数多くの有名店に隠れがちな印象の「友路」ですが、国技館からの距離、料理の味、接客、雰囲気、どれも絶対に満足するお店ですので、今度の観戦時にはぜひ!