朝乃山は何勝すれば関取復帰出来るか??

四股名が秘めるジンクス

往年の名番組「大相撲ダイジェスト」はもちろん、近年では「大相撲がっぷり総見」や「大相撲いぶし銀列伝」など、これまで多くの相撲関連の番組が放送されており、沢山のお気に入りの番組がありました。

そんな中、最近楽しみにしているのが「大相撲どすこい研」です。

簡単に紹介すると、各放送回ごとに、相撲に関する「あるテーマ」を決め、その内容をひたすら掘っていくと言う、マニアにとっては面白過ぎ、興奮するような番組です。

ちなみにそのテーマと言うのが本当に様々で、当初は「上手投げ」「立ち合い」「はたきこみ」など、まだ土俵に関する内容だったのですが、回を重ねるごとに「初日」「まわし」「優勝決定戦」など、もはやマニアご用達のような番組に仕上がってきました。

そして最新回のテーマが「四股名」。

細かい説明は省きますが、その中で証明されたデータが、「5文字で間に(の・乃・ノ)が入る四股名は横綱昇進する確率が高い」ということ。

たしかに、若乃花(3人)・千代の山・佐田の山・北の富士・玉の海・北の湖・三重ノ海・隆の里・千代の富士・貴乃花・稀勢の里・照ノ富士など、確かに早々たる顔ぶれ。。。

スタジオが皆、なるほどという空気になった瞬間、能町みね子さんが呟いたの一言が「朝乃山」。

久々に少し運命を感じた瞬間でした。

朝乃山十両復帰を決められる?

冒頭がかなり長くなりましたが、そんな「少し運命を感じた朝乃山」が、九州場所を「東幕下4枚目」で迎えます。(奇しくも西方の幕下4枚目は、同じ部屋の弟分朝乃若)

幕下15枚目で迎えた秋場所、多くの相撲ファンが7戦全勝で一場所復帰すると思っていましたが、5番相撲でまさかの黒星。十両まであとわずかの場所で止まってしまいました。

そんなこともあっての「幕下4枚目」なのですが、、、

この幕下4枚目という位置は、筆頭とは異なり「勝ち越しイコール十両昇進」という地位ではありません。

今回は、朝乃山の一日も早い関取復帰を願うファンのために、朝乃山が何勝すれば十両に戻れるのか?を共に確認していきたいと思いますので、お付き合い下さい。

そもそも元の実力が違い過ぎる朝乃山なので、この地位で問題はないと思いますが、先場所の黒星もあり、心配されているかもしれませんので、、、

6勝以上なら問題なし

「昇進」に関しては「陥落」とのバランスになりますので、その時々(場所)によっての運不運が出てきます。

「何枠空くから何人昇進出来る」

贔屓力士が幕下と十両下位にいる方は、終盤戦から千秋楽明けの水曜日まで、ヤキモキすることもあるでしょう。

今回は、とりあえず「空きが出来る」ことを前提で話していきます。

十両昇進に関する内規に「幕下15枚目以内での7連勝は最優先で十両昇進させる」というものがあるので、 全勝すれば最優先での昇進になるので、よほどの奇跡(十両全員勝ち越し)がない限り、十両復帰することが出来ます。※入れ替え戦も組まれますので。

次に「6勝1敗」だったケースですが、こちらも基本的には十両復帰になります。関取の番付昇降の基準は「勝ち越しや負け越しの差分」になりますが、幕下以下も上位に関しては同じニュアンスで大丈夫です。

6勝1敗なら「勝ち越しは5点」になるので、他に昇進候補者が複数いたとしても、星勘定としてはかなり優先順位は高くなるはずです。

 

※番付の昇降に関して詳しく書きました↓

 

5勝以下は周囲の星次第

「全勝」と「6勝1敗」であればほぼ関取復帰と書きましたが、逆を言えば、それ以下であれば難しいということです。

例えば、5勝2敗だった場合は、3点勝ち越しになるので、数字上来場所は幕下筆頭であり、4勝3敗だった場合は、1点勝ち越しなので、来場所は幕下3枚目ということになります。

とはいえ、先程書いたように「何枠空くか?」というのが最も重要になるので、可能性が全くゼロというわけではありません。

特に5勝した場合は昇進ギリギリのラインになるので、幕下と十両それぞれにおいて以下の状況になれば昇進の可能性も出てきます。

(幕下の状況)
幕下3枚目以上の力士の星が上っていない(負け越し力士が多い、勝ち越し幅が少ない)場合や、15枚目以内に全勝力士が存在しない(最優先になる為、無条件で枠が一つ埋まる)、朝乃山を飛び越える勝ち越し力士がいない(5枚目の6勝とか)。

(十両の状況)
とにかく空き枠が多く出来る。具体的な枠数は状況次第ですが、15枚目以内で全勝力士が出てくる・幕下上位でも大勝ち越しする力士がいると、想定した場合、4枠あるとかなり確率が上がるか?

これらの状況が揃ってくると、仮に5勝しか出来なくても、十両昇進の可能性はグッと高まるでしょう。

そもそも負けるのか?

昇進目安で6勝、5勝などと書いてきましたが、そもそもこの位置で1敗どころか2敗もするのか?という疑問の方が大きいと思います。

そもそも今の幕下で、朝乃山に勝てる力士が存在するのか?

幕下は十両や幕内と異なり、一番相撲を除き同じ星同士の力士が対戦します。

したがって番付周辺を見るのはもちろんですが、幕下全体の顔ぶれで、朝乃山と対戦できる地力という観点から「幕内経験者」を見てみると。。。

大翔丸、千代ノ皇、友風、矢後、明瀬山、北はりま、石浦。以上7名がいます。

しかし、連続休場している石浦を除き、皆先場所も幕下で圧倒的な力を見せたわけではありません。

そうなると、先場所の勇磨のように、「初顔合わせ」で「土俵際の逆転」もしくは「立ち合いの誤算」のような「意外な展開」にならない限り難しいと言うのが結論になりそうです。

次世代関取に胸をだす場所に

ここまで色々と検証してきましたが、正直なところ朝乃山が、今場所再び足踏みをすることは考えられません。

恐らく取的朝乃山は、今場所が最後で引退するまで、もう見ることはないはずです。

そんな元大関の幕下朝乃山に対して、個人的には元幕内力士や関取との熱戦よりも、これから上がる次世代ホープの力士達(表現が古い、、、)との対戦が見たいと願っています。

吉井や、栃神山、獅司、琴手計、大辻など、、、

いずれ幕内に!と期待される力士が、「本場所土俵の大関ってこんなに強いのだ」というのを経験出来る、貴重な時間として欲しいと思います。

照ノ富士が、序二段から再び番付を駆け上った中で対戦した力士にとって、その一番は貴重な経験になったはず。「最も熱戦が多い」と言われる幕下上位の土俵において、元大関とのガチンコ対決は、きっと彼らの力になり、未来の相撲界の財産になるはずです。

朝乃山は全勝で関取復帰を!

 

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