照ノ富士はいつから出場するのか?

照ノ富士はいつ頃復活出来る?

まだ明治時代だった1898年の春場所以来、125年ぶりの1横綱1大関で迎えた令和5年初場所ですが、横綱照ノ富士は九州場所に続いて休場となってしまったため、初日から上位での出場は大関貴景勝のみとなってしまいました。

唯一の大関として、初日から優勝戦線を引っ張り続ける貴景勝が初場所を引き締めてはいるものの、やはりせっかく怪我を克服して横綱昇進した照ノ富士の状態は、相撲ファンなら誰しもが心配になるところです。

これまでも怪我や病気の多かった照ノ富士なので、今回も長期休場が心配されていますが、果たしていつ頃本場所に復帰出来るのでしょうか?

そして今は温かい目で見守っている世間ですが、果たして休場がどこまで続いた場合、批判的な意見が出始めるのでしょうか?

暗雲漂う令和4年後半戦

元大関が序二段48枚目から土俵復帰をしたのが平成最後の場所となった平成31年春場所。照ノ富士の不死鳥のような復活劇は、まさに令和と共に始まりました。

約1年後の令和2年初場所には関取への復帰を果たし、その復帰場所で堂々の十両優勝。再入幕した名古屋場所では5年ぶりの幕内最高優勝を飾ります。

翌令和3年は更に勢いを増して大関復帰と横綱昇進を果たし、一年納めの九州場所では自身初の全勝優勝を飾り、優勝4回に年間最多勝を獲得するなど、白鵬が引退したこの年は、一年を通して照ノ富士の年となりました。

そして、横綱として益々の充実ぶりが期待された昨年でしたが、夏場所に辛うじて横綱の意地を見せたものの、優勝はその1回のみ。九州場所前には両ひざの内視鏡手術を受け九州場所を全休、結果的に一年6場所のうち半分の3場所で休場という、一年前とは全く状況が変わる年になってしまいました。

さらに年が明けて令和5年の初場所も照ノ富士は休場、途中休場の秋場所から数えるとこれで3場所連続の休場。1年間で6場所開催される大相撲なので、これは1年間の半分を休場していることになります。

照ノ富士ファンの方としては、これはいささか不安になるかもしれませんが、これまでには長期(連続)休場をした横綱も存在します。これからご紹介する過去の事例を確認して頂き、どうか少しご安心?下さい。

横綱の長期(連続)休場は誰?

横綱の連続休場について少しご紹介をすると、歴代最も長期(連続)休場した横綱は、稀勢の里の8場所連続休場になります。

記憶にも新しい、稀勢の里が優勝決定戦で照ノ富士を破り、感動の優勝を飾った2017年春場所。しかしその場所で負った怪我の代償は大きく、翌夏場所は出場するも11日目から途中休場。名古屋場所は6日目から途中休場、秋場所全休、九州場所も10日目から途中休場。翌2018年も、初場所が6日目から途中休場、春・夏・名古屋場所と3場所連続で全休。

全休と途中休場を繰り返し、結果的に横綱最長となる8場所連続での休場となってしまいました。

次に連続で休場をしたのが、横綱貴乃花の7場所連続休場。

こちらも稀勢の里の優勝同様多くの相撲ファンの記憶に残る一番が原因でした。2001年夏場所優勝決定戦いわゆる「痛みに耐えてよく頑張った」の一番で負った代償は大きく、膝の手術後「全休」の記録としては最長になる7場所連続での休場となりました。

最後にもう一人、鶴竜も5場所連続での休場をしています。

こちらは5場所連続休場したのちにそのまま休場、かつ休場直前場所もコロナにより開催が中止となっていたので、ひっそりと引退したような感じになってしまいました。

ということで、歴代横綱においても、3場所連続休場を上回る休場はこれまでいくつか事例としてありますので、照ノ富士の「3場所連続」というのは驚くほど長い休場ではありません。

夏場所から復帰なるか?

照ノ富士の休場が驚くような長さでないことが分かったところで、「ではいつから出場出来るのか?」について考えてみましょう。

照ノ富士の状態について、九州場所後に横審が相撲協会に近況の確認をとったそうですが、その中で「春巡業には参加する」という言葉があったそうです。

春巡業と言えば春場所後になるので、少なくとも春場所までは休場をするようです。となると夏場所からの出場でしょうか??

膝を痛めている力士の場合、寒い時期よりも温かくなった方が膝の状態は良くなり、再度痛める可能性も低くなるはずです。

春巡業で関取と稽古をしながら身体を作り、気温も上がっていく中で夏場所に向けて調整していく・・・こんな流れになるのでしょうか?

しかし、個人的には名古屋からでも良いのではないか?とも思ってしまいます。春巡業から合流するのは良いのですが、そのまま巡業が続き東京に戻り本場所、となると少し慌ただしい感じもします。より気温も上がる名古屋で復帰というのはどうでしょうか?もちろん、早い段階で稽古が出来るのであれば、慣れた環境で戦える東京場所で復帰した方が良いとは思います。

春場所まで休場すれば4場所連続、夏場所も休場すれば5場所連続。いささか世間の目や横審からの言葉も厳しくなるでしょうか?

現在一人横綱の照ノ富士なだけに、相撲協会を始めとする関係者としては、無理をさせて引退にでもなってしまうと「横綱不在で一大関のみ」になってしまうため、引き続き寛大な意見や温かい見方が予想され、すぐに「引退勧告」などになる心配はなさそうです。

また、貴景勝が横綱昇進したとしても、やはり横綱一人よりも二人の方が、興行としては良いはずです。

しばらくの間は療養して、少しでも良い状態で出場して欲しいと思っています。

横綱の決断は特別

長期休場の段でご紹介した三人の横綱。鶴竜はそのまま引退となってしまいましたが、残りの二人はどうだったでしょうか?

稀勢の里は休場明けの場所で二桁勝利を上げたものの、翌場所は初日から星が上らず休場、翌場所で引退しました。

史上初の7場所連続で全休した貴乃花は、復帰場所で千秋楽相星決戦まで持ち込みますが、翌場所は再度ひざの状態が悪くなり休場、翌場所で引退。

これまで長期休場をした力士達の復帰後は、どれも苦戦を強いられているようです。

しかし、歴史を更にさかのぼると、横綱柏戸は4場所連続休場の明けた場所で全勝優勝を果たしており、ライバル大鵬も5場所連続休場(最初の場所は優勝争いの終盤に休場)の後に同じく優勝をしております。

歴代のどの横綱よりもどん底から蘇り横綱をつかみ取った照ノ富士。今回の怪我からもきっと不死鳥のごとく蘇ってくるはずです。

照貴決戦を待っています。

 

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