傷だらけのHERO

三人ともカッコよかった夏場所

夏場所が終わりました。

二大関が優勝戦線を引っ張り最後は直接対決、締まった場所だったと思います。

そして、千秋楽まで優勝を争った照ノ富士と貴景勝の両大関に加えて遠藤、

千秋楽に向けて淡々と相撲とり続けた三人。かっこよかったです。

二人の大関がいる照ノ富士

終盤戦まで独走状態で優勝争いのトップを走りました。

微妙な判定で敗れましたが、集中力を切らさずにいつも本人が言っている

「1日一番」で4度目の賜杯を抱きました。

力士に怪我はつきものです。相撲界には多く怪我で陥落した力士が存在します。

その中で史上最も陥落したにも関わらず復活を果たした照ノ富士は、

今後多くの力士に希望を与えるはずです。

恵まれた体型と素質、そして若さ溢れる勢いでスピード出世した早熟の大関。

膝の怪我と内臓疾患で、30手前で大関昇進を果たした遅咲きの大関。

二回の相撲人生を歩んだ照ノ富士には、それぞれで学んだ豪快さと丁寧さがあります。

14日目の長い相撲が祟ったのか、千秋楽はらしくない相撲でしたが、

これで師匠の優勝回数に並び来場所はいよいよ初の綱取り場所。

再び熱戦を期待しています。

15日間カッコよかったです。

魅せた突き押しと大関の意地

残念ながらあと一歩及ばなかった貴景勝ですが、トップと2差にも関わらず

集中力を切らさなかったのはさすが貴景勝です。

照ノ富士の膝の怪我ばかりがクローズアップされますが、貴景勝も若くして

満身創痍で戦っています。

数年前「突き押し相撲VS四つ相撲」論争が繰り広げられ、「景朝時代」と

騒がれた四つ相撲の雄は知らぬうちに姿を消しました。

一方、突き押し最強と言い放った貴景勝。

彼は変わらぬ姿勢で突き押しを磨いています。

淡々とした土俵態度に派手さはないですが、大関としてのプライドは随一。

新たに現れた四つ相撲の大関は、以前のライバルよりも強敵です。

来場所は再びリベンジを。

貴景勝も15日間カッコよかったです。

小さく入って大きく広げる

勝っても負けても(普段も)淡々としている遠藤ですが、長く連れ添った先輩への

華向け場所で、少し感情的になっていたようでインタビューや勝ち名乗りに

おいて珍しく感情を出す場面が見られました。

以前も書きましたが、遠藤は本当に正攻法で綺麗な相撲をとる実力派力士です。

もっと早く上位進出してもおかしくない力士なのですが、彼もまた怪我において

力士人生を邪魔され続けてきました。

巴戦を見たかったような気もしますが、遠藤の素質や上手さから言えば、

今場所はマグレではありません。再び優勝争いを見せてください。

クールな遠藤もいいですが、兄弟子のために戦った感情的な遠藤、

15日間カッコよかったです。

 

怪我を乗り越えた三人

順風満帆で横綱に手がかかる直前での大怪我。

幕内最年少で大関に昇進した直後の怪我と復帰直後の怪我。

相撲人気復活を背負う中で負った怪我。

三人とも大きな怪我によって順風満帆だった相撲人生を狂わされました。

そんな三人が繰り広げた白熱した優勝争い。

12勝と星数は少ないかもしれませんが、怪我を負う多くの力士達に与えた

希望はそれ以上のはずです!

三人とも15日間カッコよかったです!

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