令和4年名古屋場所備忘録-逸ノ城初優勝-

関取の休場者23名の異常事態

先日令和4年名古屋場所が千秋楽を迎え、平幕逸ノ城の入門以来8年越しの初優勝で幕を下ろしました。

ここ数年相撲界はコロナに翻弄され続けて来ておりますが、今場所は特に「コロナ」の影響が激しく、場所前に感染判明が分かった田子ノ浦部屋を含めると計13部屋の感染が判明し、関取の休場者がなんと23名。

13日目には、優勝争いをする逸ノ城戦を含む幕内で5番連続不戦勝となる異常事態も発生しました。

自身が感染していないケースも多かったので、運の要素も大きかったかもしれませんが、土俵上だけでなく神経を使い戦々恐々の中、力士の皆さまは本当にお疲れだったと思います。

今場所に限って言えば、もはや無傷で最後まで乗り越えた力士全員が敢闘賞ものの場所と言えたのではないでしょうか?

そんなコロナ場所を個人的な観点のみで振り返ってみたいと思います。

令和4年名古屋を振り替える

綱の意地まであと一勝

黒星スタートはどうなることかと思いましたが、千秋楽まで土俵を勤め優勝争いを引っ張ったのはさすが横綱。14日目(特に)・千秋楽と力ない相撲が続きましたが、膝の状態が芳しくなかったのでしょうか?

目標にしていた二桁優勝でしたが、これで今年での達成はなくなってしまいました。

最新強引な相撲が多いので、横綱に再挑戦していた頃の相撲をまた思い出して欲しいです。

大関が不甲斐ないって誰が言った(怒)?

先場所散々の言われようだった大関陣。成績だけならまだしも、互助会の存在まで口にされる有様で。。。

肩や首の状態を心配する声もありましたが、貴景勝は千秋楽横綱にも勝利して11勝。準優勝の星勘定です。

髷の一番は残念でしたが、誰にも文句を言われない相撲を取ればいいだけの話。来場所はあと2番上積みを。序盤の取りこぼしは毎場所の反省です。

もはや意味不明正代

相手の方が格上に見え、実際簡単に負ける序盤戦の正代。
善戦をして何とか勝利、拍手喝さいまるで金星獲得状態の中盤戦の正代。
横綱大関三役陣を相手に激戦、横綱にも土を付ける終盤戦の正代。

終わってみれば二桁10勝、もはや謎です。最初からこの勢いで行けば優勝争いだったのに、、、でもそうなら終盤プレッシャーで。。。まさに謎。

遅すぎる怪物の躍進

今場所、念願の初優勝を果たした逸ノ城。多くのファンが彼の栄誉を祝福していますが、個人的な感想としては「遅すぎる」に尽きます。

平成26年秋場所、新入幕で入門から1年もたっていない逸ノ城が、終盤まで優勝争いをしたとき、照ノ富士と共に東西の横綱として白鵬の後を継ぐと確信していました。鶴竜戦の立ち合いで変わった時に、何となく嫌な感じを覚えた記憶はあるのですが、それでもすぐにでも大関にはと思っていました。

たしかに番数で運がなかった場所もありますが(対戦が組まれないとか)、このまま1回の優勝で終わってしまうには勿体ない気がしてなりません。遅れてきた怪物の意地をもう少し見せてくれないかとひそかに期待しています。

昭和の大相撲霧馬山と豊昇龍

力士が大型化し淡泊な相撲が増えた昨今ですが、この二人が土俵に上がると「手に汗握る大相撲」を多く生み出してくれます。

栃若時代を良く知る祖父はモンゴル力士が好きですが、その理由は明確で「四つの攻防」があるからだそうです。

今場所もいい相撲が多かった両力士、勝利への執念と全身の躍動感は見ていてわくわくします。二人で三役、そして大関挑戦は着実に近づいています。

もはや兄のバターではない

若隆景人気にあやかり、弟と共に、時には若元春単体でTV番組に登場することが増えた大波兄弟。

当初は「若隆景の兄」としての存在でしたが、相撲ファン達が徐々に気が付いてきました、、、「お兄ちゃん実は天才肌じゃね?」

今場所もいい相撲連発でした。相撲が嫌いにも関わらず、頂点を極めた66代の兄に少しでも近づいて下さい。

もうバーターとは言わせない。荒汐推しの方は、すでにこの言い方が許せないかもしれませんが(笑)。。。

輝く敢闘賞錦富士

新入幕で10勝!お見事!

10勝中3番が不戦勝とかいう意見を言っている人がいたら、もう相撲見なくていいです。これだけ休場力士が多く、盛り下がる要素満載の名古屋場所において、新入幕で優勝争いに絡み、連日熱戦で土俵を沸かせた力士こそ「敢闘精神」に溢れている力士です。

しかし伊勢ケ濱部屋はまたゼニの取れる力士が上ってきましたね、、、、

期待が大きいから話題にならない王鵬

幕内初の勝ち越しも、14日目・千秋楽と連敗して8勝止まり。

まだ若く伸びしろもあるので立派なのですが、めちゃめちゃ期待値が高いだけに物足りなさを感じる人の方が圧倒的に多いのが現実。

可哀そうですが、この道を選んだ時点である意味仕方ない。もっと言えば、今後は最近伸びてきている琴ノ若よりも更に厳しい目で見られるでしょう。

でも相撲ファンは老若男女全て「納谷」には期待してしまうのです。仕方ないのです。ごめんなさい。王さんのお孫さんが3人プロ野球にいるのと同じなのです。

十両の技能賞平戸海

元々は会社の後輩のクニモン力士ということで応援している平戸海でしたが、最近はその魅力いっぱいの相撲内容に惹かれています。

出足鋭く前に出て前ミツを取る、突き押しはしっかり下から跳ね上げて防御、苦しくても退かずに前に出る、という正々堂々の相撲は見ていて気持ちがいいです。

十両に三賞があったら技能賞ですね。いよいよ来場所は幕内に向けて挑戦。

最後の幕下相撲に!貴健斗

東幕下筆頭で勝ち越し。来場所は返り十両がほぼ確定な貴健斗。

苦しいことがあった時は、貴健斗か北はりまの相撲を見ろと自分に言い聞かせていますが、その愚直な相撲にはいつも勇気をもらっています。

一時期は新入幕が狙える位置まで上がりましたが、怪我の影響でこの所一進一退。今場所が幕下で取るのは最後にしてもらい、あとは昇ってほしいと思います。

来場所は現地で応援するつもりなので、頑張れ貴健斗!

個人的にもコロナ感染

今場所は14日目のチケットを取っていましたが、まさか自分がコロナにかかるという体たらく!泣く泣くテレビ感染を試みるも体調悪くウトウトと・・・

健康が大切だと改めて感じました。

本場所のラストを飾る賜杯を渡すシーンですが、八角理事長がコロナの影響で表彰式を欠席し陸奥親方が代役を務めるという、正にコロナ場所を象徴するかのようなフィナーレに 。。。。

本当に皆さん体調管理には気を付けましょう。

さて、番付編成どうするんだろうか。。。

 

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