令和5年大相撲誰に期待する?-謹賀新年-

令和4年の相撲を振り返る

明けましておめでとうございます!今年も一年よろしくお願いします。

新年一発目のブログになるので、今年の相撲界への期待などを書きたいなと思っているのですが、令和5年の相撲についての前に、昨年の土俵を少し振り返ってみたいと思います。

まずは令和4年最初の場所を制したのは、東関脇の御嶽海(13勝2敗)。 関脇以下の地位で幕内優勝を3度飾ったのは、照ノ富士に次いで史上2人目の快挙でした。場所後御嶽海は大関昇進を果たしました。

続いて2年ぶりに大阪で行われた春場所を制したのは、この場所新関脇デビューを果たした若隆景(12勝3敗)。元大関の実力者髙安有利と見られた優勝決定戦に勝利しての優勝でした。新関脇で優勝を飾ったのはあの双葉山以来の快挙で、奇しくも若隆景のおじいちゃんの若葉山は双葉山の一番弟子でした。

隆の勝や佐田の海、大栄翔などが躍進した混戦の夏場所でしたが、番付の威厳を保ち逆転で賜杯を抱いたのが一人横綱の照ノ富士(12勝3敗)でした。しかし昨年横綱が優勝したのはこの場所のみとなってしまいました。

コロナによる休場が続出し、一時は継続が危ぶまれた名古屋場所で初優勝を飾ったのが、新入幕時から怪物と呼ばれ続けてきた西前2枚目の逸ノ城(12勝3敗)。まさか年末世間を騒がすことになるとはこの時誰も想像していませんでした。

序盤飛ばした北勝富士を逆転し、秋場所を制し2度目の優勝を飾ったのは、東前3枚目の玉鷲(13勝2敗)。37歳10ヶ月での優勝は、年6場所制では2012年の夏場所に優勝した旭天鵬を上回る最高齢での優勝であり、21場所ぶりの優勝は歴代5位に並ぶ「ブランク」記録となりました。

そしてまだ記憶に新しい九州場所は、再び決定戦に出場した元大関高安に勝利し、西前9枚目の阿炎(12勝3敗)が制しました。3場所連続で平幕力士が優勝するのは史上初の出来事でした。

新時代の前触れか?

令和3年に横綱昇進を果たし、一年納めの九州場所では、自身初の全勝優勝を飾った照ノ富士。令和4年の相撲界は、この一人横綱照ノ富士を中心に展開すると多くの相撲ファンが思っていましたが、膝の怪我もありまさかの失速で優勝は1回。

その結果上記のように、令和4年は年6場所制以降では1972年、1991年に次いで3度目の「6場所の優勝者が全て異なる」現象となりました(コロナの影響で1場所開催が中止となった2020年を除く)。

全場所の優勝者が違うというのは、「絶対的な実力者がいない」「実力が伯仲している」ということになりますが、見方を変えれば「時代の狭間」ということにもなります。

同じような現象が起きた、1972年と1991年はどんな状況だったのか?を見てみると、1972年は北の富士が晩年に差し掛かったタイミングで、一方の1991年は千代の富士が引退した年になります。

このような状況だったため、72年も91年も次の主役を求めて荒れた一年となったわけですが、1973年には輪島が横綱昇進を果たし3度の優勝。翌年初場所は北の湖が初優勝を果たしています。

そして、1992年最初の場所は史上最年少優勝で貴花田が制し、夏場所は曙が初優勝を飾り大関に昇進しています。

白鵬に怪我が多くなってからは、「初優勝」が多くなってはいるものの、これまでの歴史を見ても、「狭間の時代」が来た後は主役が必ず現れるようです。

主役になるのは誰か?

この流れで、次の時代を引っ張る候補。。。のような話になると、当然各場所の優勝力士にスポットが当たるところではありますが、過去と少し違うのは昨年の優勝力士の年齢が高めであることです。

御嶽海30歳、若隆景28歳、逸ノ城29歳、阿炎28歳、玉鷲38歳。

当然彼らにも中心として暴れて欲しいですが、横綱照ノ富士が31歳ということと、今後大関・横綱と番付を上げていくことを考えると、もう少し若い力士に令和5年はさらなる活躍を期待したいと思っています。

ということで、令和5年に期待する若手力士(25歳以下)を上げていきたいと思います。

大関取りへ待ったなし豊昇龍

まず筆頭は今年24歳になる豊昇龍でしょう。

昨年は6場所全てで勝ち越し、三役で十分通用する実力を見せつけました。九州場所では終盤まで優勝戦線を引っ張り自身初の三役での二桁11勝。大関への足がかりとして初場所は重要です。

二桁勝てばいよいよ春場所は大関取り待った無し。偉大な叔父さんも11勝から始まり、11勝・12勝で大関を掴んでいます。

多くの親方たちも口を揃えて「大関候補」と言われる実力者。来年の今頃は「綱取り」が話題になっているような一年を期待しています。

二代目琴櫻を目指して

次は初場所いよいよ新三役デビューする、琴ノ若

昨年一気に力をつけた印象の琴ノ若ですが、コロナの影響だけでなく番付運にも恵まれておらず、ようやくの三役昇進です。

これまでも三役昇進して問題のない成績でしたので、初場所家賃が高いということはないと思いますが、琴ノ若には「これ以上」の期待を込めるファンは多いはずです。

父であり師匠の最高位関脇ははもちろん、オールドファンは「琴櫻」襲名を願っているはずです。

おっとりした印象を返上して、激しく上昇気流に乗って欲しいものです。

最強のDNAは開花するか?

九州場所初の二桁10勝をあげ、ようやく大器の片鱗を見せた王鵬

デビュー当時の期待からすると、かなり時間がかかった感じはしますが、琴ノ若以上に多くの相撲ファンが、王鵬の未来に期待を寄せているはずです。

自己最高位の前頭8枚目で迎える初場所。

王鵬の場合不運なことに、どんなに活躍しても偉大な祖父や父の影がちらついてしまうため、まだ若いから・最高位だから仕方ない、、、などと言われてもたついている暇はありません。このまま一気に三役までと思っているファンは多いはずです。

少々気が早いかもしれませんが、大きな体を生かして前に出る相撲を取れば、三役はすぐにでも手が届くはずです。

 

 

上位定着で盛り上がる

熱海富士の十両陥落により、再び幕内最年少となる平戸海

昨年は秋に新入幕、地元九州では二桁勝利と、その正攻法の相撲と紳士な態度にファンも増えて来ましたが、その相撲ぶりとキャラクターから玄人ファンが多く、まだまだ地味な印象はぬぐえません。

まだまだ若く伸びしろはあります。もう一ランク力をつけて上位喰いをすれば、番付と共に人気も上昇するはずです。

今年は新三役で地元に凱旋して欲しいですね。

 

 

そろそろあたみん卒業を!

「あたみん」の愛称で多くの相撲ファンから愛される熱海富士

ファンに愛されることは悪くなく、SNSなどを中心に現在の相撲界を盛り上げている力士の一人です。

しかし、個人的に「可愛さ」メインで熱海富士が注目されることにあまり良い印象は抱いていません。

「十代で関取昇進」をする力士は選ばれた力士だけです。

「頑張った新入幕の土俵」ではなく、「4勝しか出来なかった幕内」と、反省を踏まえて、すぐに幕内に戻り来年は熱海富士の四股名を全国区にして欲しいと思います。

 

  

令和5年も期待の大相撲

前々回の記事で「期待する十両力士」を取り上げ、外国人力士の3人が真っ先に浮かんで来たのですが、日本出身力士も期待の若手力士が多かったのでホッとしました。

今回は25歳以下ということで取り上げましたが、それ以外にも期待する力士は沢山おり、力士の平均年齢が上がっている現在、これから全盛期という力士もまだまだいるはずです。

順調に行けば、朝乃山も後半には幕内に戻ってくるであろう令和5年の幕内。

新横綱や新大関の誕生、照ノ富士の復活、下位力士の活躍、初優勝。

本場所中は忙しくなりそうです(笑)

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