上位陣の休場が嘆かれた秋場所同様、
結果的に一人横綱に一人大関となった九州場所。
横綱-大関戦も千秋楽の一番だけになりました。
にも関わらず、そこまで上位陣不在を感じなかったのは
私だけでしょうか??
やはり白鵬がいると場所が締まります。
平幕優勝もあるかといわれた秋場所は、
優勝ラインも11勝まで下がりましたが、
今場所は14勝と横綱が千秋楽前に優勝を決めました。
批判も多かった嘉風戦、もし不覚を取っていなければ、
13日目に決まっていたかもしれません・・・。
日馬富士が初の一人横綱として優勝した先場所、
改めてその苦しさにスポットが当たりましたが、
白鵬はそれを微塵も感じさせずに独走。
いやはや恐れ入ります。格の違いを見せてもらいました。
「終わってみれば白鵬」あっぱれです。
一方で40回の優勝という現実を前に、
これだけ優勝させている周りにも問題があるような気がします。
千代の富士にとってのライバル不在と双羽黒廃業、
北の湖にとっての輪島、貴乃花にとっての曙、武蔵丸の存在など、
優勝回数は実力だけでなく、現役のタイミングや運も多少はあると思います。
白鵬も朝青龍の突然の引退などがありましたが、
それにしても40回はありえない数字です。
これは決して白鵬の偉業にケチをつけているわけではありませんが、
立ち合いなど見ていると、周りの力士があまりにも単調に感じてしまいます。
貴景勝や阿武咲、北勝富士など若手が力を付けてきましたが、まだ物足りません。
優勝インタビューからは余裕すら感じます。
「東京オリンピックまで現役」
これが現実味を帯びるほど、未来の相撲界は見えて来なくなってしまいます。
来年は若手の爆発を待っています。
白鵬関40の大台おめでとうございました。
そして力士の皆さん1年間お疲れ様でした。