令和4年の大相撲が始まる
本場所が終わると相撲ロスなる空虚感に襲われるものの、本場所直前になるとあっという間のような気もします。
いよいよ令和4年の初場所が初日を迎えます。 昨年は春に鶴竜、秋に白鵬と両横綱が引退しましたので、本当の意味での新時代が初場所からスタートするわけです。
今回は、私が勝手に初場所注目している力士をただひたすらに上げていきます。お時間のある方はお付き合い頂けると幸いです。
照ノ富士栃木山に並ぶか？
昨年は4回優勝、先場所は圧巻の全勝優勝、もっか連勝中の照ノ富士。初場所も優勝をはたすと新横綱から3連覇となり、大正時代の強豪横綱栃木山以来102年ぶりの記録になります。
栃木山と言っても知らない方も多くいらっしゃると思いますが、とにかくとんでもなく強い横綱で、近代相撲において横綱勝率が9割を超えています。関脇から大関に昇進して2場所で横綱へ昇進、その後新横綱から3連覇を果たしているのですが、その大記録に照ノ富士があと1つと迫っているわけです。今回の記録がどれくらい凄い記録かお分かり頂けたでしょうか？
ここ数年初優勝が多発する波乱続きの相撲界でしたが、先場所同様に大本命は間違いなく安定感抜群の横綱照ノ富士です。
魂の相撲貴景勝
先場所は12勝、番付上においても打倒照ノ富士の第一候補は貴景勝になります。ここ数年は怪我がない場所では二桁勝利(優勝、準優勝など)→怪我を負ってしまい休場→角番→復活という苦しい土俵が続いています。
一発で吹っ飛ばす相撲と合わせて、組まれた時に振りほどく術を身に付けるともう少し安定するのかな？とも思います。先場所のように、照ノ富士とともに場所を引っ張る活躍を期待しています。
令和4年注目の3人衆
大栄翔、隆の勝、明生。
初場所というよりも、この3人は今年1年が重要だと思っています。番付運が悪く大栄翔は最高位が小結ではありますが、共に三役で勝ち越せる力があり、横綱大関とも善戦でき、幕内上位で二桁勝つ力もある。ただし三人とも三役での二桁勝ち星の経験はまだありません。そのため現在の立ち位置は、上位陣に善戦する力士どまりです。
それぞれ部屋に稽古相手となる関取も存在します。年齢は今年で、大栄翔29歳・隆の勝28歳、明生27歳。二桁勝つことで大関候補と呼ばれるようになるので、まずはそこからでしょう。今年はかなり重要な年になりそうな予感がします。
兄弟旋風を巻き起こせ若隆景若元春
新十両から約3年ついに若元春が新入幕を果たし、兄弟二人が幕内に揃いました。 すでに若隆景は三役や三賞受賞も経験し、人気力士の仲間入りを果たしています。若元春もまずは幕内定着をし、かつての逆鉾・寺尾のように兄弟で幕内に旋風を巻き起こして欲しいです。そして、先に入門して二人を支えてきた若隆元も今年が勝負です。
今年早々には三役を豊昇龍
同期入門でライバルの王鵬がついに初場所新入幕を果たします。恐らく多くの相撲ファンもそこには注目をしているはずで、あわよくば直接対決！と期待している方もいるのではないでしょうか？
豊昇龍本人の心のうちはわかりませんが、新入幕の王鵬に対して豊昇龍は既に幕内で1年以上前から相撲をとっていますので、下を意識せずに今年早々の三役(上)を目指して頑張って欲しいと思います。
昨年は上位で勝ち越しが出来ませんでした。部屋には前述した明生や天空海もいますので、ぜひ三役定着と次の大関へ。
本来の居場所に阿炎
先場所は連日素晴らしい相撲をとった阿炎。番付を上げて今場所は前頭6枚目、不祥事で休場になった場所の番付が前頭5枚目ですので、ようやく元の場所に戻ってきました。
小結で3場所連続勝ち越すも運悪く昇進できずに陥落してしまい、再び三役を目指していたあの場所です。さあ、再び昇ろう。
最強のDNA王鵬
巨人大鵬卵焼きからの相撲ファンは「大鵬の孫」として注目しているでしょう。若貴時代の相撲ファンは「貴闘力の息子」として見ているかもしれません。いよいよ最強のDNAが幕内デビューです。
入門時から注目されており、豊昇龍の出世も見ているのでここまで時間がかかった印象を受けますが、2月で22歳。大学卒業組と同じです。
期待の日本出身力士として否が応でも注目されるプレッシャーがあると思いますが、孫や息子ではなく「王鵬」として翼を広げて羽ばたいて欲しいと思っています(既に発想が大鵬になっていますが)。
幕下上位が何だか熱い
幕下上位5番が一番面白いとは言いますが、今場所は個人的にいつも以上に熱い幕下上位です。
若手ナンバーワンと言っても過言でない注目の熱海富士、もう一花二花の常幸龍、復活を狙う友綱部屋コンビ旭秀鵬と旭大星、あと一歩の浪雅と栃丸、関取にさせたい琴太豪、戻ってきた友風、先場所期待を裏切られた北青龍、他にも對馬洋に深井に菅野そして我らが貴健斗。
結局誰だよ？と聞かれそうですが、相撲ファンが幕下上位の番付を見て注目力士聞かれたら結局ほぼ全員挙げてしまうものです(笑)。
令和4年の大相撲が始まります。
