先日のブログでは、ここ数年初優勝が続出している初場所に比べて「荒れない春」とご紹介させて頂きましたが、令和4年の春場所はなかなかに面白い展開になってきました。
優勝争いは四人に絞られた
12日目が終わった段階でトップを走るのは、10日目まで全勝を続けていた高安と、新関脇の若隆景の1敗組。2敗力士はおらず星2つ差で3敗の御嶽海と琴ノ若。
1敗:高安、若隆景
3敗:御嶽海、琴ノ若
可能性としてゼロではないですが、もうこの4力士で決まると考えてしまって問題ないでしょう。むしろあと3日で星2つ差という現状から考えれば、3敗力士の可能性もほぼないと考えるのが普通で、実績を考えれば高安初優勝が最も高い可能性と言えます。
しかし、圧倒的有利な状況から一度優勝を逃している高安だけに、ファンとしてはまだまだ安心はしていないはずです
残り3日間の対戦は?
13日目を含み、4力士が既にそれぞれで対戦しているか?誰と対戦をしていないか?などを見て行きたいと思います。
高安は、既に優勝を争う3力士と対戦は済んでおり、かつ明日は貴景勝との対戦が組まれているので、14日目・千秋楽の相手は番付の同格力士になるか、どちらかに正代戦が組まれる可能性があります。
若隆景も、明日の御嶽海戦で全力士との対戦は終了。通常で言えば、残りの二日間は貴景勝戦と正代戦になります。
御嶽海は、琴ノ若との対戦が残っていますが、両大関との対戦がまだ終わっておらず、今後の状況次第でしょうか?
プリンス琴ノ若は、御嶽海戦がまだ終わっていませんが、恐らく明日の正代戦の結果次第で残り二日間が通常営業に戻る可能性もあります。
※そもそも高安・琴ノ若の番付で、通常は大関戦ありきではないのですが(笑)
鍵は貴景勝と正代か?
若隆景が13日目御嶽海に勝利した場合は、残り二日間で貴景勝・正代との対戦が組まれ、13日目の結果に関わらず御嶽海よりも優先して高安に正代戦が組まれるはずです。
反対に13日目御嶽海が若隆景に勝利した場合は、貴景勝と正代を誰に当てるか?という問題が発生します(高安含めて)。
番付から言えば、残り二日で貴景勝と正代との大関戦は、御嶽海・若隆景の両力士にとっておかしなことではありませんが、高安がトップを走る状態になった際、番付的な序列を優先させると優勝争いは盛り上がりません。
もし高安は1敗を守って単独トップになった場合、優勝争いを優先するか?番付を優先させるか?
高安、若隆景、御嶽海、ここまでこの三人と対戦がないのが正代。
先日まで優勝争いに加わっていた貴景勝はさておき、正代がここに来て鍵を握るとは、序盤戦で誰が予想したでしょうか?だから相撲は面白い。
ちなみにここまで名前を挙げなかった琴ノ若ですが、正代戦で勝利を治めれば、御嶽海との対戦が組まれる可能性もあります。顔ぶれ的にも状況的にも厳しいですが、最後まで優勝争いに加わることでできれば、この経験が今後必ず生きてきますので、ぜひ頑張って欲しいと思います。
あと三日です!
追伸
場所前に放送されたどすこい研のテーマは「技能賞」でしたが、今場所は三賞力士を考えるのが楽しみになりそうですね。
若隆景が技能賞候補ですかね。。。